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ラスト10分は怒涛の感動劇!『ラ・ラ・ランド』のネタバレと評価!

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ついに『ラ・ラ・ランド』を鑑賞する日が来ました。

本作品は2016年に公開され、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞など数多くの賞を総なめにした、その年のモンスター映画です。

日本でも話題になった作品なので、劇場で観た人も多いのではないでしょうか?

この映画は『セッション』で有名なデミアン・チャゼルが監督ということで、私も観る前から期待大です。

では早速レビューを開始します。




 

あらすじ・作品情報

ラ・ラ・ランド

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。

そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。

ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。

引用元:Yahoo!映画

冒頭でも記載しましたが、有名音楽映画『セッション』も手掛けたデミアン・チャゼル監督の作品です。

公開時には非常に話題となった作品でもあり、現在も地上波の金曜ロードショーで放送されるほどの人気っぷりです。

はらちゃん
当初はハリー・ポッターシリーズでお馴染みの「エマ・ワトソン」が主演のオファーを受けていたそうですね!

 

なお、同監督の映画『セッション』のレビューは下記記事で行っておりますので、よろしければご覧ください。

 

『ラ・ラ・ランド』の予告編

 

『ラ・ラ・ランド』の良かったところ

鮮やかな世界観の根底にある奥深いテーマ

この映画自体のテイストは、まるでミュージカルのような歌と踊りの華やかな世界なんです。

しかし、そういった鮮やかな世界は中盤からごく自然にシリアスなものとなっていき、最後観終わった感想としては「人生って難しいな」と考えさせられる展開となっていました。

 

主人公であるセバスチャンとミアは2人とも確かに惹かれあっていましたし、お互いを応援し合える仲ではありました。

 

しかし、うまくいかないことってあるんですね。

お互いの夢を叶えるためにとった結果が切ないエンディングになってしまうという、すごく現実的な映画なんです。

このストーリーを考えた人は本当にニクい演出をしてくれます。

これだけミュージカル調で華やかな“非現実的な世界”を前面に押し出しておきながら、その根底にはこの上なく“現実的な世界”があるんです。

私もこのギャップに見事やられてしまいました。

 

とある勇者
映画を観終わった後は華やかな気持ちよりかは、何か人生の難しさについて考えさせられる気持ちになっていたね。
最後にその場を立ち去るミアと、何かを感じながらはにかんだ笑顔で送り出すセバスチャンの姿がとても切ないね。
はらちゃん

 

冒頭の大渋滞パフォーマンス

本作品は車がズラリと並ぶ大渋滞のシーンから始まります。

冒頭からいきなりハイテンションな踊りとパフォーマンス、鮮やかな色使いで観ている私達の心を鷲掴みにしてくれます。

パフォーマンスもモダンバレエのような動きを入れたりパルクールを取り入れていたりと、冒頭ながら一度見るだけではもったいないほどの詰め込まれた映像を楽しむことができます。

 

とある勇者
この気合の入ったオープニングを見るだけでも、この映画の本気度がよく伝わるね!
話題になるのもわかります!
はらちゃん

 

ド派手な映像

この映画でまず目をひくのは、そのカラフルな映像です。

登場人物たちが身にまとうドレスも、黄色や緑と目がさめるような色使いです。

真っ赤なバッグや緑のカーテンなど、これほどまでに原色的な色にこだわった映画は、それだけで一見の価値があります。

 

また、ダンスや歌の演出も当然のように豪華です。

まるで、CGアニメを観ているかのような色鮮やかで派手な演出が見どころです。

 

前述しましたが、この派手な演出に対して映画は中盤以降急激にシリアスになっていきます。

それにつられて、派手な演出も少しずつ落ち着いてきます。

 

はらちゃん
こういった対比がうまく活かされていて、序盤が派手であればあるほどラストの切なさが際立っているね!
よく考えられた演出だね!
とある勇者

 

過剰な恋愛の演出が楽しい

本作では、セバスチャンとミアの2人の世界観を表現するために、様々なありえない演出がなされます。

誰もいない場所で2人で踊ったり、プラネタリウムの中で空を飛んでみたり・・・。

当然現実的には起こりえないことなのですが、これらの過剰な演出は、夢と恋に満ちた日々を送れている2人をよく表していてとても楽しいです。

 

とある勇者
これだけ全体的に派手な演出がなされているので、2人のときめきを表現するには、ちょっとやそっとの魅せ方ではインパクトが足りなかったんだろうね!
華美な映画の演出に負けない、2人のファンタジックな恋愛劇は必見です!
はらちゃん

 

ジャズの魅力を知ることができる

セバスチャンはジャズに惚れ込んでいて、昔ながらのクラシックなスタイルのジャズに傾倒しています。

主人公のミアは、最初はジャズを大嫌いだと言っていますが、それに対してのセバスチャンのジャズ愛溢れる説明がなかなか興味深いです。

ジャズは言葉が通じない人同士の音楽のぶつけ合いということで、私もミア同様勉強になりました。

途中安定した収入を得るために自分の道を曲げてポップス路線に転向しますが、やはり彼自身クラシックなジャズが好きだったのか、ジャズバーに戻っています。

 

とある勇者
セバスチャン演じるライアン・ゴズリングは、全ての演奏シーンを自ら行っているみたいだね!
これだけハイクオリティな音楽映画ながらも、自分で演奏するというこだわりにプロ意識を感じました。
はらちゃん

 

随所に込められた小ネタ

多分この映画は、メタファーや小ネタに満ち溢れているはずなんです。

ぶっちゃけてしまうと自分はほとんどわからなかったんですが、明らかに何か意図がありそうなシーンが多いんです。

ミアが歩いている後ろの壁に描かれた絵やお店の名前に、並んでいる車など、どういう意味があるのかは分かりませんが、きっとロサンゼルスやこの時代に詳しい人はムフフとなってしまうような小ネタが多いのでしょう。

ほぼ自分には分からなかったので悔しいばかりですが・・・。笑

 

ラスト10分の畳み掛けが切ない

この映画のラスト10分のシーンは、きっと観た人の心に一生残り続けるでしょう。

女優として成功し、子供も授かることができたミアと、その夢をすぐそばで応援し続けるセバスチャン。

セバスチャンの切ないジャズの演奏の中で、2人が結ばれて幸せになるはずだった空想が描かれます。

 

しかし、現実はそうはいきませんでした。

お互いの夢を尊重したがゆえに、訪れてしまった2人の人生のズレ。

もう後戻りは出来ない2人の青春。

そんな全ての思いを、セバスチャンの繊細な表情が語っているような気がしました。

 

とある勇者
その瞬間にエンディングに入ってしまうので、観ている私達はセバスチャンの切なさがずっと残り続けることになります。
ほんとニクイ演出ですねぇ・・・。
はらちゃん

 

チョイ役でJ・K・シモンズが出演している

J・K・シモンズといえば、チャゼル監督の『セッション』で大きなインパクトを残した俳優ですが、この映画でも冒頭でチョイ役ながら出演してくれます。

これは監督の遊び心なのか、こういった演出はクスリとしてしまいますね。私

も彼が現れた瞬間に「あ!」と声が漏れてしまいました。

 

『ラ・ラ・ランド』の惜しいところ

音楽にハマらない人は辛いかも・・・

本作は歌ありダンスあり華美な演出ありのミュージカル映画です。

華やかな世界観が目を惹きますが、この雰囲気に馴染めない人には辛いかもしれません。

特に、歌のシーンは映画においてかなりの部分を占めるので、ストーリーが進まないと辟易してしまう方もいるかもしれません。

 

『ラ・ラ・ランド』はこんな人にオススメ

『ラ・ラ・ランド』は下記のような人にオススメできる映画です!

こんな人にオススメ

  • ミュージカル映画が好きな人
  • ド派手な演出が好きな人
  • 鮮やかな色使いの映像を見たい人
  • ファンタジックな恋愛を見たい人
  • ジャズが好きな人
  • 古き良きロサンゼルスを見たい人
  • 夢と現実のギャップにしんみりしたい人

ミュージカル映画として申し分ないほどの派手派手しい映像美が魅力です。

そしてそれとは対照的に導かれた2人の切ない結末が私達に人生の難しさを教えてくれます。

 

『ラ・ラ・ランド』の口コミ

有名人の口コミもちらほら見られますね!それくらい有名作品なのです!
はらちゃん

 

感動を求めている人には、本当にオススメしたい映画です!
はらちゃん

 

オープニングからある意味衝撃で、そこからエンディングまでノンストップ!観始めたら止まりませんね!
はらちゃん



 

『ラ・ラ・ランド』を視聴できるVOD

『ラ・ラ・ランド』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。

オススメVOD

  • Amazonプライム・ビデオ
  • U-NEXT

 

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『ラ・ラ・ランド』のまとめ

映画『ラ・ラ・ランド』についてご紹介しました。

参りましたね・・・。

完全にやられてしまいました。

とにかく畳み掛けるかのような華美な映像にリードされて観ていましたが、いつのまにか奥深いテーマが根底にあって、最後の最後で切ない気持ちにさせられてしまいました。

この映画がその年多くの著名人に高評価を受けた理由がよく分かります。

根底にあるしっかりとしたテーマの上にアイデアが詰まった音と映像をこれでもかというほど乗せた意欲作です。

私にとっては最後のセバスチャンの切なすぎる笑顔がいつまでも心に残ってしまう、深みのある映画でした。

ぜひ多くの人に観て頂きたい映画ですね。

総合評価

4.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




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