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映画『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』のネタバレと評価!

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今回は映画『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』のレビューを行います。

『少林寺』で一躍有名になったジェット・リー(リー・リンチェイ)主演の3Dアクション映画です。

1992年に香港で製作された『ドラゴン・イン』の後日譚の話となっており、基本的な世界観は似通っていますが、『ドラゴン・イン』を観ていなくても楽しめる映画内容となっております。

かつて“香港のスピルバーグ”と呼ばれたツイ・ハーク監督とジェット・リーのタッグということで大注目の作品です。




 

あらすじ・作品情報

ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝

明の時代の中国辺境に、60年に1度の砂嵐が訪れようとしていた。旅宿「龍門」には宝の都が300年ぶりに出現すると聞きつけたチャン(グイ・ルンメイ)率いる盗賊団が集結。そこへ皇帝の子を宿した官女スー(メイヴィス・ファン)と侠客(きょうかく)リン(ジョウ・シュン)、スーの命を狙う宦官(かんがん)ユー(チェン・クン)や、彼を倒そうとする義士ジャオ(ジェット・リー)らが集まって来て……。

引用元:Yahoo!映画

2011年に公開された映画です。

なお、本作品はPG12指定となっていますので、ご注意ください。

 

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』の予告編

 

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』の良かったところ

“THE武侠映画”を楽しむことができる

本作は近年あまり観なかったコテコテの武侠映画です。

武侠映画というと最近の日本人には馴染みがないかもしれませんが、一昔前香港アクション映画のブームになった“昔の中国を舞台に、現実ではありえないアクションが繰り広げられる”タイプの映画です。

人がクルクル回ったり、1人の人間が大多数を相手に立ち回ったり、丸太が雨のように降ってきたり・・・。

こういったあまりに非現実的すぎるアクションスタイルは。近年あまり見られませんでした。

 

とある勇者
久々に王道の武侠映画を観れた気がしたね。
武侠映画初見だと、そのありえないアクションに呆れる方もいるかもしれませんが、これはこれで割り切って見てみると非常に楽しめます。
はらちゃん

 

壮大なオープニング

映画冒頭から港に船が立ち並ぶシーンと、いかにもな音楽のおかげで、非常に壮大なスケールのオープニングを楽しむことができます。

舞台は明の時代の中国で、実際に明がそれほどの船や財力を持っていたのかは分かりませんが、一瞬で物語に引き込まれてしまうほど圧倒的な映像美でした。

 

そのほかにも導入から明王朝の文化を感じることができるのが魅力です。

 

とある勇者
当時の服装や文化など、きらびやかで派手な明の時代を追体験できて興味深いね。
小道具や背景に至るまで緻密に再現されているので、日本とはまた違う中国の文化が観ていて楽しいです。
はらちゃん

 

個性豊かなキャラクター達

主人公は義士のジャオですが、ストーリーが進むと次から次へと新しいキャラクターが出てきます。

謎の女剣士リンに、色黒の盗賊団頭のチャンとその側近ハガン、剣客のグーと立て続けに個性豊かなキャラクターが登場します。

さらに敵も負けじと個性的で、西廠の宦官ユーを筆頭に片目義眼のようなマー、そして何と言っても香港映画時代のアクションスターであるリュー・チャーフィーまで序盤に出てきてくれます。

 

誰もが個性的なビジュアルと戦い方で、観ていて飽きないキャラクター達です。

美男美女からカタブツにゴリゴリのマッチョ、さらに見るからに卑しい感じのビジュアルの俳優まで揃っていて、中国映画の懐の深さに驚きます。

 

圧倒的存在感のボス・ユー

本作はとにかく登場人物が多く、おまけに誰もがかなりの武芸に秀でた者達です。

そうなれば、敵もそれなりの強さがないと主人公達の戦いぶりが半減してしまいます。

しかし、そんな心配は全く無用なほど、圧倒的な存在感を持ったボス・ユーがいます。

 

彼は冷酷な眼差しと青白い顔で、主人公達を追い詰めます。

そしてもちろん戦いも大得意!

凄まじいまでの速さの剣撃で圧倒する姿は、まさしく本作のボスとしてふさわしい存在です。

知力体力容姿全てを備え、狡猾で冷酷無比なボスとして説得力のある存在感でした。

 

そこまでやっちゃう!?ラストのアクション

本作ではとにかくアクションシーンが多いですが、その中でも飛び抜けて驚いてしまったシーンがあります。

ラストでジャオとユーが戦うシーンでは、なんと砂嵐の中で戦っています。

砂嵐に吹き飛ばされながらも戦っているんです。笑

 

このアイデアを思いついた人は誰ですか!笑

本当にアニメを実写化したかのようなありえなさすぎるアクションと、それを大真面目で演じている俳優達の頑張りが妙にジワジワきます。

まさしく楽しんだ者勝ちな壮大すぎるアクションシーンです。

剣と鎖を振り回しながらキンキン刀がぶつかり合う音が響き続けた壮絶な戦いでした。

 

本作のアクションシーンは往年の武侠映画ファンにとってもサービス精神満載で、これまで武侠映画で散々使われたきたような戦闘描写(武器を投げたり刀をクルクル回したりワイヤーでビョンビョン飛んだり)がふんだんに盛り込まれていました。

武侠映画初の3D映画ということで、この迫力を劇場で楽しめた方も多いのではないでしょうか?

 

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』の惜しいところ

登場人物が多すぎる

主演はジェット・リー演じるジャオですが、その他にも重要とされる登場人物が非常に多いです。

しかも、その一人一人が武芸達者でアクションの見せ場があるため、話の焦点が合わず、まとまりがつかないものになっています。

 

主人公やボスとは違うキャラクター一人一人のアクションシーンが異様に長いので、なかなかストーリーが進まずにヤキモキさせられるかもしれません。

ただでさえ多すぎる登場人物と、会話の中でもひっきりなしに似たような名前が登場するので、人物関係をしっかりおさえていかないとストーリーについて行けません。

 

また、登場人物は多いものの、彼らのストーリーが掘り下げられることはないので印象に残りづらいですね。

さらに、チェン・クンが一人二役を演じているものの、その設定はストーリー的にはほとんど意味をなしていないという・・・。

こういう点も本作をよりごちゃごちゃさせる要因となっていました。

 

チープすぎる3D

本作のアクションは武侠映画ということで、人が飛んだりクルクル回ったりします。

そのあまりに非現実的な動きに関してはそういうものだと思っているのですが、それにしても背景のCGがあまりにチープです。

 

映画の冒頭からとにかくCGを多用しており、しかもそのクオリティが決して高いとはいえないシーンも多く、時折登場人物と背景のギャップがおかしく映りどうしても気になってしまいました。

もともとぶっ飛んだアクションにチープなCGが加わると、せっかくのアクションシーンもすごく安っぽく見えてしまって残念でした。

 

とある勇者
3Dメガネをかけて劇場で観たら、だいぶ印象が異なったかもしれないね。
2D映画として観たら、かなり違和感を感じてしまうかもね。
はらちゃん

 

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』はこんな人にオススメ

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』は下記のような人にオススメできる映画です!

こんな人にオススメ

  • 武侠映画が好きな人
  • ジェットリーのアクションが見たい人
  • ツイ・ハーク監督の映画が好きな人
  • 無茶苦茶なアクションが好きな人
  • 3D映画が好きな人
  • 『ドラゴン・イン』の後日譚が気になる人
  • 美しい女性達の戦いが見たい人
  • 明時代の中国に興味がある人

2011年に製作された本作ですが、古き良き香港の武侠映画を再び作ってくれたという印象です。

不安定な場所で戦ったり、人が空を飛んだり、クルクル回り続けたり・・・。

最近のリアリティ重視の映画ではなかなか観られないめちゃくちゃなアクションシーンが魅力の映画です。

昔香港映画好きだったなーという方にオススメです。




 

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』を視聴できるVOD

『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。

オススメVOD

  • Amazonプライム・ビデオ
  • U-NEXT

 

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『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』のまとめ

映画『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』について、ご紹介しました。

久々のジェット・リー×ツイ・ハーク監督のアクション映画ということで、期待を裏切らない荒唐無稽なアクションが目白押しでした。

映画やアクションにリアリティを求めている方にとっては、「ぶっ飛びすぎていて???」かもしれませんが、こういうジャンルの映画として割り切って観たほうが楽しめます。

よく考えるとストーリー内容もめちゃくちゃですし、途中の中だるみ感も半端じゃないですが、それでもアクションの無茶苦茶さで最後まで観ることができます。

総合評価

3.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




 

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