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POVによるリアリティ!映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』のネタバレと評価!

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タイトルだけではどんな映画か皆目見当がつかいないのが『クローバーフィールド/HAKAISHA』です。

ところどころ日本の怪獣映画『ゴジラ』の影響が見受けられる本作は、全編POV(主観カメラ)にて表現されています。

リアリティを最重要視するPOVにありがちな展開の遅さや、画面の地味さから脱却できたのでしょうか?

それでは、『クローバーフィールド/HAKAISHA』のレビューを行っていきます。




 

あらすじ・作品情報

クローバーフィールド/HAKAISHA

とあるニューヨークの夜、日本への転属が決まり、赴任することになったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)のために、大勢の仲間たちがサプライズ・パーティーを開く。

そのパーティーの最中、突然、とてつもない爆音が聞こえ彼らが屋上へ行くと、まるで爆撃を受けたかのようにニューヨークの街がパニックに陥っていた。

引用元:Yahoo!映画

『スター・ウォーズ』でも監督を努めた「J.J.エイブラムス」が、日本の怪獣映画を参考にプロデュースした作品です。

本作品はシリーズものとなっており、次作には『10 クローバーフィールド・レーン』という映画も放映されています。

『10 クローバーフィールド・レーン』のネタバレと評価は下記記事で行っておりますので、よろしければご覧ください。

 

なお、本作品はPG12指定です。

 

『クローバーフィールド/HAKAISHA』の予告編

 

『クローバーフィールド/HAKAISHA』の良かったところ

POVの底力!圧倒的なリアリティ

POV(主観カメラ)の特徴であるリアリティや臨場感が、最高水準で表現されています。

画面が揺れるという弱点は存在しますが、もう一つの弱点である「画が地味になりがち」は楽々クリアしています。

POVの作品としては恐ろしく派手なんですね。

 

自由の女神の顔がふっとんできて周囲の人々がスマートフォンで撮影を始めるシーン、橋が崩落するシーン、ビルがなぎ倒されるシーン、戦車が巨大怪物を砲撃するシーンなど、普通の映画よりも派手なシーンが多いです。

 

POVはアイデア勝負の低予算作品が多いイメージですが、『クローバーフィールド』はれっきとした予算があるハリウッド映画なので、リアリティと娯楽性(画の派手さ)を両立しています。

 

とある勇者
カメラの揺れが合わない人はいるかもしれませんね・・・。
特に問題ない人には、大画面で見たい迫力満載の映画となっていますね。
はらちゃん

 

計算された造形?巨大怪物の気色悪さ

巨大な何かが出現し大都市で大暴れというのが『クローバーフィールド』のコンセプト。

根っこの部分は日本が誇る『ゴジラ』シリーズに似ています。

とはいえ、巨大な何かの造形に関しては方向性が違い、『ゴジラ』は恐竜のような外観をしており怪獣という名称がしっくりきますが、『クローバーフィールド』に登場するものは昆虫的な要素を備えた、獣ともハ虫類とも言い難い気色悪さなのです。

巨大怪獣という表現がはまらないので、本記事では巨大怪物と表現しています。

 

巨大怪物の気味が悪い理由は、昆虫的な要素があり、人間が知っている動物に似ていないから。

手脚の長さは一部の霊長類を彷彿させますが、その表皮には毛がなく、さりとて鱗もなく不思議な質感。

硬そうでもあり、柔らかそうでもある肌の見た目なのです。

 

脇腹の位置に生えた複数の小さな脚は昆虫のようで、それがさわさわ動く気味の悪い様子は鳥肌が出るレベルです。

この巨大怪物に比べたら『ゴジラ』の仲間たちのなんとかわいらしいことか!笑

 

極めつけは巨大怪物がばらまく謎生物。

昆虫ベースのエイリアンといった形状で、人間と同じぐらいのサイズですが、ばんばん人を襲ってきます。

気色悪いのをばらまくなんて、ゴジラ先輩に比べてずっと意地が悪いです。

あんな性格していると、巨大生物仲間の同窓会があった時呼ばれないですよ。

将来が心配ですね。(人類の将来含む)

 

おしゃべりカメラマンで深刻さを中和

開始数分から最終盤までカメラマンを担当するハッド、口の減らないお調子者といった感じで、シリアス一辺倒の物語のなごみ要員となっています。

一言多かったり、発言のタイミングが変だったり、先走ったことを言ったり、泣き言が多かったり、パーティー会場に集まった女性のセクシーショットを撮ろうとするなど、立派な(?)ダメ人間なのですが、容貌を含めどこかにくめないところをもっています。

結局はロブを放っておけずついてくる人情味もあり、いいキャラをしているのです。

 

とある勇者
おもしろいのが、一番いいキャラをしているのがカメラマンをやっているという事実だね。
カメラマンといっても、黙々と撮影しているわけではなくハッドはかなりのおしゃべりで、巨大怪物に襲われ日常が崩壊した様子に文句を言っているさまは、一部視聴者の代弁をしているかのようですね。
はらちゃん
とある勇者
「実際こんな目にあったら悪態つくだろうなぁ・・・。」と思わずにはいられないね。

 

今日から始める都市探検

POVの特徴である臨場感たっぷりの、地下鉄のトンネルに進入する展開があります。

軍隊が巨大怪物とドンパチやっている地上での移動は危険と考え、地下鉄のトンネルを通って目的地へ向かうんですね。

 

暗いトンネル内を乏しい明かりを頼りに進む様子はまさに都市探検。

しかも、巨大怪物がリリースした昆虫みたいな何かが襲ってくるオマケつき。

秘境にいかなくても、歩いて数分のところで探検を味わえるみたいです。

 

地下での探検に飽きたあとは、ビルからビルへ飛び移るアクションスターごっこが待っています。

POVにあるまじきアクション要素です。

どうやら恋人ベスを助けようとがむしゃらな行動をするロブは、ハリウッド映画を視聴しすぎたようです。

いくら異常事態とはいえ、「ビルからビルに移ろう」なんてサラリと言えません。

ロブの様子がおかしかった原因は、ハリウッド映画を視聴していない時間が長すぎたことによる禁断症状かも?

 

まさかの人情派。素敵な軍人さん

パニック映画で登場する軍人は杓子定規で、民間人の言っていることなど取り上げないと相場が決まっていますが、この作品ではちゃんと耳を貸してくれる素敵な軍人さんがいます。

作品内のような非常事態で、私的な行動を優先するロブに脱出に関する情報を与え、恋人ベスの捜索を暗黙のうちに許可します。

仲間を助けにいく民間人VS杓子定規の軍人というありがちな構図が、わがままな民間人VS人情派の軍人というものに変化。

軍人を悪く描きたくないという制作者の意図があったんでしょうか? 

 

『クローバーフィールド』のイマイチなところ

ベースは恋愛映画?巨大怪物もっと映して

怪獣映画の主役は暴れ回る巨大怪獣と破壊される都市、そして逃げまどう人々だと私は認識していたのですが、『クローバーフィールド』は恋愛映画がベースとなっており、巨大怪物の主役感が薄れています。

あまり人類に好まれる造形ではないので、ゴジラのように人気者にはなれないかもしれませんが、それでも彼(?)の挙動ではなく、恋人からのSOSとその捜索をメインに据えるのはどうかと思います。

 

とある勇者
非常時だからこそロブとベスの恋愛は燃え上がったのかも知れないけど、その巻き添えとなった人はいい迷惑だね。
物語の焦点も、巨大怪物の行動やその対策ではなく、ベスの安否に合っていたね。
はらちゃん
とある勇者
恋愛脳(?)状態となったロブとベスにとっては、巨大怪物は恋を燃え上がらせるための脇役でしかなかったね。

 

最初の20分とばして良いですか?

リアリティを出すため、そしてロブとベスの関係を描くため、序盤の展開はかなり遅いです。

最初の20分は巨大怪物の襲撃もなく、ひたすら退屈。

大した伏線もなく、恋愛映画として機能するための下地を作っているだけの時間となります。

 

個人的には巨大怪物が登場するまでの開始20分は、飛ばしていいと思っています。

いくらか人物描写が省かれてしまいますが、その後も主人公たちグループはキャラに従った行動や発言をしてくれるので、「冒頭とばしたからキャラの見分けがつかない!」なんてことにはならないと思います。

外見的な意味でもキャラかぶっている人はいないのでご安心あれ。

 

生かし切れていない謎生物の不気味さ

巨大怪物からリリースされた昆虫じみた謎生物、人類の嫌悪感をかきたてる不気味な姿をしていますが、あまり詳しくその性質を描写されることなく「噛まれると何かあるみたいなんだけど・・・。」とお茶を濁されています。

噛まれたマリーナに何かがあったことは描写されているんですが、それ以降ろくな情報がなく、視聴者は「噛まれるとなんだったの?爆発?感染するの?何か命令に従っているの?」と置いてけぼりに・・・。

恋愛至上モードに突入しているロブがマリーナや謎生物のことを振り返ることもなく、他の面々も彼に引きずられたのか、あれに細かく言及することはありません。

 

とある勇者
カーテンコール的に再登場するものの、あっさりと斧で抵抗され、登場時のインパクトはどこへやら・・・。
本当のモンスターは恋愛脳(?)になったロブかも知れないね。笑
はらちゃん

 

『クローバーフィールド/HAKAISHA』はこんな人にオススメ

『クローバーフィールド/HAKAISHA』は下記のような人にオススメできる映画です!

こんな人にオススメ

  • 怪獣映画が好きな方
  • パニック映画が好きな方
  • 恋愛映画が好きな方
  • リアリティ重視の作品が好きな方
  • グロテスクな造形のモンスターが好きな方
  • 派手なシーンが好きな方

 

『クローバーフィールド/HAKAISHA』の口コミ

POVの場合、カメラがよく動くので、目が回ってしまうことがあります。気をつけるようにしましょう!
はらちゃん

 

続編としてまだ2作あるので、注目したいですね!
はらちゃん

 

怪物系なので、時折ぶっとんでいるところはありますね・・・。笑
はらちゃん



 

『クローバーフィールド/HAKAISHA』を視聴できるVOD

『クローバーフィールド/HAKAISHA』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。

オススメVOD

  • Amazonプライム・ビデオ
  • U-NEXT

 

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『クローバーフィールド/HAKAISHA』のまとめ

POV(主観カメラ)によるリアリティと迫力を両立させた映画が『クローバーフィールド』です。

日本の怪獣映画とはまた雰囲気の違う、グロテスクな姿の巨大怪物がニューヨークで大暴れします。

パニック映画でありながら、恋愛要素が色濃く、視聴者はカメラの揺れのほか、ロブとベスの心の揺れにもつきあわなきゃいけません。

非常事態には建物だけではなく、恋仲の二人も燃え上がるのです。

総合評価

3.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




 

この記事の著者の執筆作品

オブザデッドレビュー34発

著書名:オブザデッドレビュー34発
電子書籍サービス:Kindle
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