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ユニークなホラー映画!『タッカーとデイル』のネタバレと評価!

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ホラー映画にありがちなシチュエーションで、休暇中の二人が学生たちに殺人鬼と勘違いされるホラーコメディが『タッカーとデイル』です。

「~史上最悪にツイてないヤツら~」とサブタイトルについていますが、実際どれほどの不運とアクシデントが彼らを見舞うのでしょうか?

それでは本作品のレビューを行っていきます。

なお、本記事はネタバレを含んでおりますので、ご注意ください。




 

あらすじ・作品情報

タッカーとデイル

とても仲がいい中年男のタッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラー・ラビーン)は、手に入れたばかりの別荘で休暇を過ごすため森へやって来る。

しかし、同じころに近所にキャンプに来た大学生グループから、森の奥深くに住む殺人鬼と勘違いされてしまう。

さらに、二人が川でおぼれかけていた女子大生を救出したことが誤解を招き、思いもよらぬ事態へと発展していく。

引用元:Yahoo!映画

本作品はR15指定となっています。

 

『タッカーとデイル』の予告編

 

『タッカーとデイル』の良かったところ

絶妙な古さと汚れぶり

ホラー映画の「お約束」を盛りこんだ本作は、主人公二人が休暇用に購入した山小屋が舞台となります。

その「お約束」にのっとり、山小屋は廃墟じみた古さと汚れぶりをもっていて、修理が必要なほど傷んでおります。

中には過去に起きた大量殺人の記事が貼られていて、ここを「直せば使える格安の別荘」と呼ぶ二人が気の毒になります。

もちろん車は錆だらけ、本人たちも作業着のまま来ているので薄汚れ、ヒゲのせいで表情が読みづらいものなっています。

 

とある勇者
本人たちの汚れぶりや、山小屋の古さもさることながら、古いフィルムのような粗い質感も採用されているね。
1970~80年代のホラー映画っぽさを演出していて、これも効果的に決まっているね。
はらちゃん

 

セオリーと偏見と

「お約束」と呼ばれるホラー映画のセオリーにしたがって、学生たちは湖で大はしゃぎをし、そしてアクシデントにより気を失ったヒロインのアリソンが、タッカーとデイルの二人にさらわれたものと勘違いします。

学生たちの勘違いや偏見は殿堂入りレベルで、いくらホラー映画にありがちなシチュエーションとはいえ、雰囲気が不気味なだけで「人食いっぽい」と言い放つレベル。

かなり無茶苦茶です。

 

確かにデイルは大きな鎌をもって彼らの前に登場しましたが、肉切り包丁をたずさえていたわけでも、衣服や口元が赤く汚れていたわけでもないので、どこから「人食いっぽい」と断定したのかは不明。

終始学生たちは、上記のような偏見で主人公たちと接し、一人また一人と勝手に事故で死んでいきます。

自業自得ですね。

 

注意!ユニーク自殺多発中

「なんでそんな凝った殺し方をするのかな。完全に趣味の世界だな」と呼びたくなる奇妙な殺し方を筆者は「ユニーク殺」と勝手に呼んでいますが、『タッカーとデイル』ではユニークな自殺が横行しております。

 

序盤はけっこうな数がいた学生たちも、どんどんアクシデントや事故で死んでいきます。

しかも、それぞれ別の死に方をチョイス(?)するので、かなりサービス精神に富んでおります。

真面目な(?)ホラー映画並にグロい死に方をするので、刺激は強めです。

 

モズのはやにえのように枝に突き刺さったり、自ら地面に突き立てた木材の上で串刺しになったり、ウッドチッパーに突撃してみたり、手違いで引火した上友人に可燃性液体をかけられてみたり、爆発物の近くで煙草を吸ったり、草刈り器を顔面に押し当てられたりと、多忙な学生生活に自らエンドクレジットを入力しております。

 

とある勇者
あれだけ人の話をきかず、偏見に満ちて、なおかつアンラッキーだったら、いずれ学生たちは事故にあって死んでいましたね。
社会に迷惑をかけなかった分、こちらの方がスマートな最期だったかも知れませんが・・・。
はらちゃん

 

固い友情!お互いの幸せを願う二人

純粋すぎるデイルに比べて世慣れしているタッカーが兄貴分なのですが、タッカーには自分のいうことを絶対的に信じるデイルをこき使おうという姿勢がなく、デイルの幸せを願っています。

多少ひねくれたところがあるタッカーでも、デイルの幸せを願う心は本物なのです。

 

対するデイルは、ややタッカーに依存気味。

劇中で述べられている通り自己評価が低く、抜群の記憶力を誇っているものの、それを活かすことも誇ることもできていません。

最後はヒロインであるアリソンとつきあい自信を深め、一人の自立した人間としてタッカーの元を離れて行動します。

二人の固い友情に、視聴後は爽やかな風が吹くのです。

 

やる時はやる!白熱のチェーンソーバトル

ラスト30分では視点と立場が逆転し、それまで殺人鬼(?)サイドだったタッカーとデイルの二人が完全な主人公に、そして学生たちのリーダー格だったチャドが、その本性をあらわし、悪役と化します。

悪役になったチャドとヒーローデイルがチェーンソーバトルを繰り広げるのですが、面白いのは悪役がチェーンソーを振り回すのではなく、ヒーロー側が使用すること。

とはいえ、うなり声をとどろかせるチェーンソーをもってしても、簡単に倒せるわけでなく、悪役と化したチャドの実力がうかがわれます。

 

その後の展開で悪役にチェーンソーが渡った時は、鬼に金棒チャドにチェーンソー的な暴威をふるい、殺人鬼側の適正がタッカーやデイルにではなく、まさかの学生サイドにあったことが証明されます。

完全な悪役に堕ちてからのチャドはかなりの迫力、執拗にデイルをつけ狙い、その際に自分の女友達ですら人質に使います。

 

コメディホラーの割に伏線しっかり

勢いとノリで突っ走るコメディホラーが多数ある中、しっかりとした伏線があちこちで見られます。

タッカーとデイルが購入した山小屋への警告、二十年前の殺人事件の切り抜き、壊れやすい柱の前フリ、チャドが語る過去の惨劇・・・。

ただのホラー映画的な演出かと思いきや、しっかり最後につながるケースが多いです。

 

とある勇者
ホラー映画の「お約束」もちりばめられているので、伏線を自然な形で設置できているね。
コメディホラーでここまでの伏線があるのは貴重かも?
はらちゃん

 

『タッカーとデイル』のイマイチなところ

偶然の連続でリアリティなし

超常的なものは存在しないので、リアリティは演出しやすいのですが、副題に~史上最悪にツイてないヤツら~とある通り、神がかり的なアクシデント連発で「実際にあったらやだなぁ・・・。」的な怖さはありません。

そもそもコメディホラーなので、笑いをとるために「こんなのあり得ない!ふざけてるの?」的なシチュエーションを作る必要があり、どうしてもリアリティは減じてしまいます。

 

とある勇者
コメディとして画的に面白いシーンを作るか、リアリティを重視するかを天秤にかけたら、間違いなく前者の方が重要だもんね・・・。
仕方のないことではあるね。
はらちゃん

 

デイルが殺人鬼に見えない

薄汚れたタッカーとデイルの二人をみて、都市伝説にありがちな田舎の殺人鬼と学生たちが誤解する流れがあります。

この時、主人公が不気味であればあるほど、学生たちが誤解する説得力が上がるのですが、タッカーはともかくデイルがどうしても殺人鬼っぽく見えません。

薄汚れた作業着や、みっしりと生えたヒゲで不気味さや表情の読みにくさを演出しているものの、つぶらな瞳やぽっちゃり体型が、犬や子熊のような雰囲気を醸し出し「優しそう」な印象しか受けません。

 

とある勇者
あまり残忍そうな顔や姿をしていても、ラスト前に立場が逆転した際にすんなり応援できないし、優しそうだと殺人鬼に見えないという難しさがあるね。
誤解や勘違いで話が進行するコメディホラーが抱える永遠のテーマといったところだね。
はらちゃん

 

ラスト30分の立場逆転必要あった?

ラスト30分近くになると、タッカーとデイルが完全な主人公となってヒーロー側に配置され、学生のリーダー格であるチャドが悪役として君臨します。

これによって「誤解や勘違いによって成り立ってきたコメディ」展開が崩れ、あとは主役となったデイルをカメラが追う展開となります。

 

完全な視点の切り替えにより、学生たちからサイコ扱いされてきた二人は普通の人間に、普通の人間として扱われてきたチャドがサイコな悪役にスイッチ。

タッカーとデイルの友情を描く分には申し分ない立場逆転なのですが、コメディホラーとしての要素を放棄してしまったのも事実。

誤解を受けたままの展開で最後まで突っ走るのを期待した視聴者は、肩すかしを食らう羽目になります。

立場が逆転して、悪役に変わったチャドがサイコ野郎としていい味を出しているので、スイッチが失敗しているわけではないのですが・・・。

 

『タッカーとデイル』はこんな人にオススメ

『タッカーとデイル』は下記のような人にオススメできる映画です!

こんな人にオススメ

  • コメディホラーが好きな方
  • 男の友情が好きな方
  • ホラー映画をよく視聴し「お約束」に詳しい方
  • 不器用なりにがんばる人が好きな方
  • カントリー風音楽が好きな方
  • 何度も頭をぶつけて気絶する女性が好きな方
  • ユニークな最期が好きな方

 

『タッカーとデイル』の口コミ

コメディー要素もありますが、王道のホラー要素ももちろんあります!程よいバランスが取れているのではないでしょうか?
はらちゃん

 

純粋にコントと思わせるシーンもありますね。笑
はらちゃん

 

グロ描写も容赦なく出てくるので、そこは注意が必要ですね。
はらちゃん



 

『タッカーとデイル』を視聴できるVOD

Amazonプライム・ビデオ

『タッカーとデイル』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、Amazonプライム・ビデオです。

月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。

※2019年2月時点の情報です。

 

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『タッカーとデイル』のまとめ

映画『タッカーとデイル』についてご紹介しました。

「ふざけているの?」と言いたくなるユニークな死に方で、偏見まみれの大学生が次々と消えていき、二人の男性が殺人鬼扱いされるコメディホラーが『タッカーとデイル』です。

勢いだけの作品ではなく、伏線や男の友情、立場の逆転、普通のホラー映画なみのグロ描写も含まれていて、なかなか欲張りな映画ですよ。

総合評価

4.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




 

この記事の著者の執筆作品

オブザデッドレビュー34発

著書名:オブザデッドレビュー34発
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