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音楽映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』のネタバレと評価!

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今回は映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』のレビューを行います。

本作は19世紀前半に活躍した超天才的ヴァイオリニストであるニコロ・パガニーニの伝記的映画です。

パガニーニを演じるデイヴィッド・ギャレットは生粋のヴァイオリニストでありながら、主演と製作総指揮までこなしました。

おまけに、本作撮影のためになんと5億円もするバイオリン、ストラディバリウスが使用されたというから驚きです。

ストーリーも演奏も演技も、全てにおいて超一級にこだわったドイツの力作です。




 

あらすじ・作品情報

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

1830年のイタリア、並外れた才能を持ちながらも不遇の日々を送るバイオリニスト、パガニーニ(デイヴィッド・ギャレット)の前に突如現れたウルバーニ(ジャレッド・ハリス)は、彼を著名なバイオリニストにしてみせると約束。

ウルバーニはさまざまな手段を用いて名門劇場での公演を成功に導き、パガニーニは一躍富と名声を手に入れる。

成功後も放蕩(ほうとう)生活を送る彼のもとに、ロンドンデビューの話が舞い込む。

引用元:Yahoo!映画

2013年に公開された映画です。

なお、本作品はPG12指定となっていますので、ご注意ください。

 

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』の予告編

 

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』の良かったところ

パガニーニを演じたデイヴィッド・ギャレットの演奏

伝説的な演奏技術を持つとされるパガニーニを演じたデイヴィッド・ギャレットのヴァイオリン演奏が凄まじいです。

実際の映像として、いかにパガニーニがすごかったかは残ってはいないので、彼の演奏の素晴らしさは文献のみでしか計り知れないのですが、ギャレットはその超天才と言われたパガニーニの演奏を見事に表現してくれました。

ギャレットは元々俳優というわけではなく、生粋のヴァイオリニストとして育てられ、かつては早弾きのギネス記録まで持っていたという程の名ヴァイオリニストなので、かなり説得力のある演奏シーンを見せつけてくれました。

 

彼の演奏技術無くしては絶対にありえないストーリーなので、まさしく唯一無二のパフォーマンスを見せてくれたといえるでしょう。

 

私が印象に残ったのは、酒場での演奏シーン。

ヴァイオリンを弾いている最中に弦が切れ、残り一本になってしまいながらも超絶的な演奏を見せ、聴衆を盛り上げます。

このエピソードは実話に基づくもので、パガニーニの伝説のパフォーマンスの一つとして知られているそうなのですが、ギャレットは確かな技術でそのエピソードを再現してくれました。

 

とある勇者
それにしても、5億円のヴァイオリンってすごいね・・・。
一体誰がそんな高価なものを撮影に用意してくれたのでしょうか?
はらちゃん

 

愛すべきダメ男パガニーニの人生

主人公であるパガニーニは絵に描いたようなダメ男です。

酒と女に溺れ、有り金はギャンブルにつぎ込んでしまうという典型的な破滅型の人間です。

ヴァイオリンの演奏以外に何一つ取り柄のないダメなパガニーニですが、ワトソンの娘シャーロットと出会うことで人生が変わります。

彼女に恋してからは放蕩グセも治り、彼女のために全てを捧げようとします。

 

結果的にパガニーニとシャーロットは結ばれませんでしたが、パガニーニは死ぬまでシャーロットを想い続け、彼女への手紙を書きます。

富と名声と技術全てを手にしたパガニーニでしたが、1人の女性の心掴むことは出来ず、失意のまま永遠に眠ることとなりました。

パガニーニは序盤からダメ男として描かれますが、シャーロットと出会ってからのまっすぐな想いは、見ていて痛々しいほど切ないものがありましたね。

 

余談ですが、シャーロットを演じたアンドレア・デックの歌声は実に見事でした。

私はてっきり吹き替えだと思ってしまったのですが、本当に彼女が歌っているそうで、その見事な声量と技術に聞き惚れてしまいました。

 

19世紀初頭のイギリスの風景が興味深い

舞台となるのは主にイギリスです。

パガニーニはイタリア人ですが、その技術を買われてイギリスにやってきます。

イギリスについたパガニーニ達は、まずその霧の多さに辟易としてしまいます。

それから女性達のデモ運動にもうんざりするような被害を受けます。

 

このように当時のイギリスが反映されたシーンが多く、なかなか興味深いものがありました。

イギリスの港や馬車、霧が濃すぎてほとんど周りが見えないほどの街並み、娼婦の館、いちいち絡むフランスとの対比・・・。

これら全てが実にイギリスらしくて勉強になりました。

 

これは史実かは分かりませんが、パガニーニが天才的な演奏をした際に、聴衆の女性達はメロメロになって卒倒する者までいました。

当時の音楽ホールは、今で言うロックのように盛り上がりながら聴く人もいたのでしょうか?

確かに私たちにとっては当時の音楽はクラシックですが、当の時代の彼らからすれば、パガニーニの演奏は流行の最先端であり、ノリノリになる要素があったのかもしれませんね。

 

怪しい魅力のウルバーニ

パガニーニのマネージャーとして暗躍したウルバーニが非常に良い味を出していました。

もうとにかく怪しいんですよね。

登場時から無償でパガニーニに協力すると言ったり、謎の契約を持ちかけたり・・・。

物語後半まで彼はパガニーニと共に過ごすわけですが、妙に落ち着きがあり、パガニーニのことを理解していて、でもどこか裏があるようで信用しきれない・・・。

そんな闇の部分が常にあるパガニーニが、非常に魅力的に見えました。

 

まぁ正直言いますと、結局彼の目的は何だったのか全くよく分からない展開になっていくのですが、それでも彼のダークな雰囲気がすごく不気味でカッコよさすら感じてしまいました。

 

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』の惜しいところ

よく分からないシーンが多々ある

所々意味があるのかないのか、よく分からないシーンがあります。

まずはイギリスでの演奏会において、パガニーニはなぜか演奏開始時間が過ぎても控室から舞台に上がってきません。

指揮者であるワトソンやシャーロット、楽団の人々は当然大慌てですが、いくら待てどもパガニーニは姿を現しません。

さて演奏会はどうなってしまうのか!?と思いきや、パガニーニが結局登場するという・・・。笑

一体このシーンに何の意味があるのか、理解できない部分がありました。

 

他にもいきなり逮捕されてしまい、監獄で袋叩きにあってしまうパガニーニや、全く意図の分からないウルバーニの裏切り行為、パガニーニの急激な身体の衰退ぶりなど、それまでのストーリーの流れから急激に差し込まれるシーンが多々あり、観ていてよく理解できませんでした。

名誉を得たパガニーニが年々と衰えていく様を表現したかったのかもしれませんが、少し無理やり過ぎたのかなと思います。

 

エンドクレジットで、パガニーニが教会墓地への埋葬を拒否されたというエピソードが紹介されますが、いきなりそのようなことを述べられても、なぜ拒否されたのか劇中で全く説明がなかったので、「??」状態でした。

パガニーニの息子の描写も、幻覚なのか本物なのか分からないような演出がされており、エンドクレジットでようやく本物だったんだなということが分かりましたが、結局彼は全くストーリーに関係がないように見えました。

 

パガニーニの演奏技術のルーツを知りたかった

パガニーニは登場時から、非凡な才能を持った音楽家として活躍します。

そして、イギリスに渡るや否や、あっという間に時の人となってしまいますが、彼がなぜそれだけの演奏技術を持ち得たのか、もう少し掘り下げて欲しかったですね。

本作は彼の人間性や人生にフォーカスしたものだったので、彼がいかにしてあの天才的な演奏技術を持ったのか描いてくれたら、よりスムーズに映画を楽しめたかもしれません。

 

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』はこんな人にオススメ

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』は下記のような人にオススメできる映画です!

こんな人にオススメ

  • ヴァイオリンが好きな人
  • 19世紀のイギリスが好きな人
  • 天才的な演奏を見たい人
  • 伝記物が好きな人
  • 純愛を見たい人
  • デイヴィッド・ギャレットが好きな人
  • パガニーニが好きな人

なんといっても本作の魅力は、デイヴィッド・ギャレットの超一級のヴァイオリン演奏です。

“悪魔に魂を売り渡した”とまで評されたパガニーニの演奏を、非常に説得力のある形で表現してくれます。

細かな演出のアラは多々ありますが、彼の演奏シーンが入るたびにそれらを忘れてしまうほどの魅力があるので、一見の価値ありです。




 

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』を視聴できるVOD

『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。

オススメVOD

  • Amazonプライム・ビデオ
  • U-NEXT

 

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『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』のまとめ

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』について、ご紹介しました。

本作を観て、初めてパガニーニとデイヴィッド・ギャレットを知りました。

映画を観終わったあと気になって調べてしまったのですが、パガニーニは本当に話題に事欠かないほど変わった人物で伝説の音楽家だったのですね。

それを表現するために、デイヴィッド・ギャレットはまさにうってつけの人物だったのだと思います。

本作を通じて、ヴァイオリンに対する造詣が少しだけ深まったような気がします。

当時のイギリスの描写がことごとく良いので、物語全体の雰囲気にかなり統一感があったのも良かったです。

総合評価

3.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




 

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