今回は“M:I”シリーズ第5弾、『ローグ・ネイション』のレビューを行います。
本作では、長年イーサンが所属していたIMFがついに解体されてしまうということで、引き続きシリアス路線で話が進んで行きます。
イーサンを演じるトム・クルーズはこの時なんと53歳!!
年齢を重ねてもなお挑み続ける壮絶なアクションと、繰り広げられる不可能に近いミッションに大注目です。
本作も期待してレビューしましょう!!
あらすじ・作品情報
正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。
拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。
拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。
引用元:Yahoo!映画
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の予告編
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の良かったところ
IMFがまさかの解体・・・
本作では主人公であるイーサンが、長年所属してきたIMFがついに解体されてしまいます。
前作ではIMFからの援助を一切受けられないというピンチがありましたが、本作ではその母体自体が無くなってしまいます。
謎の犯罪組織集団“シンジケート”を追うイーサンですが、流石に一人で一大組織に対抗するのは無理というもの。
その時イーサンを助けに現れた仲間は、シリーズを通してサポートキャラとして活躍したルーサー、ベンジー、ブラントでした。
IMFが解体されながらも、CIAから逃げつつシンジケートを追いつめ、イーサンは持てる力の全てを費やします。
心強い仲間の協力を得てイーサンは、ラストシーンで高らかに宣言します。
「我々はIMFだ」
めちゃくちゃ痺れますね!
自身を含めたった4人しかいないメンバーですが、暗闇の中敵を囲んで言い放つセリフが最高にカッコいいです。
まるで音楽PVを見ているかのようなスタイリッシュな構図で、「IMFは解体されても俺たちがいるぞ!」とアピールする姿はわかりやすくカッコ良かったですね。
安定感抜群のチームワーク
本作ではシリーズ常連であるルーサーにベンジーとブラントという、おっさんばっかりのチームが活躍します。
これまでのシリーズでは、即席の美女キャラがいたり毎度新しいチームが登場していましたが、本作では古参の仲間たちと組むということで、観ていて安定感抜群でした。
仲間の裏切りがよくあるのですが、これだけ信用できる仲間だとそんな心配は全くなく、全員がイーサンの活躍のために尽力してくれます。
特にルーサーは最古参なだけあって、“ダチ”と呼ぶイーサンに対する信用が半端じゃないです。
いつの間に、そんなに全てを捧げていたのか定かではありませんが、イーサンのやることなすこと全てを信じ切って委ねています。
また、本作ではベンジーがかなり活躍します。
孤立無援となったイーサンのために単身でウィーンへ飛び、オペラハウスでもイーサンの力になろうと無茶な作戦に応じてくれます。
最終的には美女でなく彼が人質に取られてしまいますが、そのおかげでベンジーを大切な仲間だと思うイーサンの男っぷりを見ることができます。
ブラントは元分析官ということで、CIAとの板挟みにあい難しい立場ながらも、可能な限りイーサンに協力しようとしてくれます。
彼はサポートだけでなく、自身もかなり強いので、彼がいてくれると安心感が増します。
他のメンバーと違って、イーサンにベッタリではないという観点もいいですね。
全員がイーサンに服従していたらつまらないですから!


謎の美女イルサ
本作で登場する女性キャラクターであるイルサが非常に魅力的です。
これまでのシリーズだと、何がしか女性キャラクターはトムと絡むセクシーなシーンが多少出てきます。
しかし、本作ではそう言った過度なお色気路線を一切排除したことで、作品全体により現実的な世界観が充満しました。
イルサはシンジケートに潜入するスパイであるとともに、自国のために仕事をするというプライドも持っています。
時にイーサンと敵対しながらも命を助けてくれるなど、謎の多い美女として活躍しました。
彼女の筋肉も素晴らしく、のっけから格闘戦を披露したりバイクチェイスシーンまで幅広くアクションをこなします。
最後にはナイフでのタイマン勝負で決着という、どこまでも肉体派で最強なエージェントでした。
無意味なセクシー路線を排除したことで彼女のリアリティが増したと思います。
迫力のアクションシーン
本作でもさまざまなロケーションでアクションを繰り広げます。
個人的に印象に残っているのは、オペラハウスでの格闘シーン。
名曲「トゥーランドット」が流れる荘厳な雰囲気の中で、人知れず戦うイーサンがカッコいいです。
その他街中を車で走り抜けるシーンなどもありますが、一番すごいなと思ったのはバイクチェイスシーン。
どこまでがCGなのかは分かりませんが、疾走感が凄まじく、トム・クルーズ本人のフォームも相まってバッチリと決まっています。


今回の潜入は水の中!
シリーズを通しておなじみのインポッシブルな潜入シーン。
本作では水の中へイーサンが潜りこみます。
機械などがあるとセンサーに引っかかってしまうということで、イーサンは素潜りで水中ミッションを行うことになります。


『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の惜しいところ
全体的に迫力不足でマンネリが・・・
本作は『M:I3』から続くストーリー内容であり、シリアス路線も引き続き受け継いでいます。
しかし、トム自身が年齢を重ねたせいか、全体的に落ち着いた雰囲気があり、映画を観終わって特に印象に残っているシーンがありません。
毎度の潜入シーンも本作ではどこか物足りない印象ですし、古参のメンバーが揃う本作は既視感があり、何か新しさに欠ける気がしました。
これだけ毎回活躍してるのに、「全く組織から信頼されないイーサン」「イーサンの暗躍により問題解決」「組織の手のひら返し」。
このパターンがあまりに定着化しすぎて、緊張感に欠ける気がしました。



『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』はこんな人にオススメ
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は下記のような人にオススメできる映画です!
こんな人にオススメ
- M:Iシリーズが好きな人
- 老いても活躍するトム・クルーズが見たい人
- IMFの選抜チームが好きな人
- 筋肉質な美女を見たい人
- シリアス路線のシリーズが好きな人
- 素潜りが好きな人
- 疾走感のあるバイクシーンが見たい人
本作はIMF自体が解体されてしまうということで、イーサンとその数少ない仲間たちが活躍するストーリーです。
物語に絡んでくる謎の諜報員であるイルサが大変魅力的です。
アクションシーンもしっかりあるのでM:Iシリーズが好きな人は楽しめることでしょう。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の口コミ
8月19日 Blu-ray「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」再見 まさに最初から最後までアクションで魅せるし、面白くてね。特にバイクチェイスは見所でしょ! 前作からの仲間もしっかりと継続していて嬉しいし、最後の犯人との対決も非常にスマートで私的にはかなり好きでした。
— リバー (@gi20n) 2019年2月10日

ミッションインポッシブル ローグ・ネイション見た。
ベンジーがヒロインだった。
ベンジー可愛いよベンジー!— 十海@幼女姫英語版配信中 (@hywel_m) 2019年1月1日

映画で息を止めるシーンでは何故か一緒に息を止めてしまう癖があるのだが、『ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション』の息を止めるシーンだけは絶対耐えられない… pic.twitter.com/m6d9U6xVIY
— パニッシュ・バーンサル (@THX24731) 2018年12月29日

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を視聴できるVOD
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、Amazonプライム・ビデオです。
月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
また、30日のお試し無料期間が付いているので、まずは無料体験から始めてみましょう!
『ミッション:インポッシブル』シリーズのご紹介
映画『ミッション:インポッシブル』はシリーズ化されており、全6作からなっています。
- ミッション:インポッシブル
- ミッション:インポッシブル2
- ミッション:インポッシブル3
- ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
- ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
- ミッション:インポッシブル/フォール・アウト
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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のまとめ
映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』についてご紹介しました。
M:Iシリーズも第5作目ということでかなり安定感が増してきました。
本作ではトム・クルーズ自身が老いてきたせいか、今までにないイーサンの限界を感じるシーンも多くみられました。
こうして見てると、やはりイーサンもスーパーマンではなく1人の人間だと言うことですね。
しかし、これはこれで新しい切り口に繋がると思うので、是非体力だけではなく知力・策略を尽くしたイーサンを今後も見てみたいですね。
とにかくチームワークのありがたみを感じるということで、シリーズを通して観ている人にとってはサービス精神のある映画でした。
総合評価
最後までお読み頂きありがとうございました。