今回は映画『ピッチ・パーフェクト』のレビューです。
アマゾンプライムの紹介画像から、勝手にリア充な女性達のスタイリッシュな音楽映画だと思っていました。
説明欄を見るに、どうやらこの映画は一時期日本の若者の間でも流行った「アカペラ」を全面に押し出した女性達の青春映画のようです。
アカペラがいかに映画で面白く表現されるのでしょうか?
それでは早速アカペラに青春を捧げる若き女性達の奮闘ぶりをレビューいたします!
あらすじ・作品情報
DJになろうと奮闘中のベッカ(アナ・ケンドリック)だったが、親に大学へ進むことを強く勧められる。
渋々大学に入学した彼女は、全く興味のないガールズアカペラ部に入部し大会に出場する羽目になってしまう。
しかし、メンバーは個性の強過ぎる者ばかりで、部としてしっかりと活動できる状態ではない。
それでもぶつかり合いながら練習を重ねていくうちに、彼女たちの間に絆と友情が芽生え、歌声もリズムもハーモニーもピッタリと合うようになるが……。
引用元:Yahoo!映画
キャストたちは演技・歌唱の練習を4週間熱心に取り組んだそうです。
そのかいあってか、音楽等に違和感なく視聴することができます。
『ピッチ・パーフェクト』の予告編
『ピッチ・パーフェクト』の良かったところ
日本とは違うアカペラの世界に圧倒される
この映画では、冒頭から畳み掛けるように披露されるアカペラのパフォーマンスが見ている私達を圧倒してくれます。
このショー要素満載のステージングに、いきなり度肝を抜かれちゃいます。
私のそれまでのイメージですが、アカペラって数人の男性達が横一列に並んで綺麗にハモっているという感じだったんですけど、この映画に登場するアカペラグループは全くもってその概念を根底から覆してくれます。
あくまで私の勝手な概念ですが・・・。笑
いきなり華美な衣装と激しいダンスで会場を大いに盛り上げる様は、まるで別次元のアカペラの世界を見ているようでした。
グループによっては人形劇のようなスタイルを取り入れたり、ヒップホップダンスのような激しいフリを取り入れたりしています。
個性豊かな「バーデン・ベラーズ」のメンバー
この映画で主人公ベッカが属することになるアカペラグループは、女性限定の「バーデン・ベラーズ」。
このグループのメンバーがすさまじく個性的です。
よくぞこれほどの多種多様なタイプの人間を集めたなと思うほど、見ていて全く飽きさせないユニークさが魅力です。
個人的に面白かったのがバーデン・ベラーズの団結式。
彼女たちは、まるで悪魔崇拝のように誓いの言葉をたてたり、“血の盃”と呼ばれる儀式をとり行います。
何をやるにもいちいち大げさで仰々しいのですが、そんなちょっとお間抜けなグループに見ていてクスリとさせられます。
この映画は、バーデン・ベラーズのみならず、大学に通っている学生達や他のアカペラグループのメンバーに至るまで一風変わったキャラクターが勢ぞろいしています。
ノリノリになれる楽曲の数々
劇中使用される曲は、YouTubeなどでも再生回数がモンスター級に多い曲ばかり。
名前は知らないけれど聞いたことがあるという曲ばかりで、しかもその全てがアカペラによって絶妙なアレンジを加えられています。
彼女達はただノリで歌っているように突然ハモり出したりしますが、これがうまいのなんの!
聞いていて気持ちよくなる程ピタッとはめてくる感覚は、きっと彼女達のリズムの取り方がすごくうまいからなのでしょうね。
「トレブルメーカーズ」のパフォーマンス
主人公ベッカの「バーデン・ベラーズ」が対抗意識を燃やしているのは、同じ大学の男性アカペラグループである「トレブルメーカーズ」です。
映画の冒頭も彼らのパフォーマンスから始まるのですが、この完成度の高いこと!
私は重低音やハモりのうまさなどの細かいところはよく分かりませんが、ダンスやフォーメーションなどあらゆる点で洗練されており、彼らがパフォーマンスする度に「おぉ!」という気持ちにさせられます。
映画開始直後に始まったバーデン・ベラーズのパフォーマンスが劇中では退屈でつまらないものとしてオーディエンスに捉えられていて、トレブルメーカーズの活躍を見ていると確かに彼女達のアカペラが退屈に思えてくるほど彼らのステージングが圧巻でした。
バーデン・ベラーズの再起結成シーン
映画中盤でバーデン・ベラーズは、コンテストでうまくいかなかったことがきっかけで、一時的に仲違いしたような状態になってしまいます。
そこからは何をやってもうまくいかず、彼女たちは意気消沈してお互いにストレスをぶつけ合う嫌な空気を作ってしまっていました。
あることをきっかけに彼女達はお互いの溜まっていたストレスをぶちまけ、中には嘔吐してしまうメンバーも・・・。
しかし、自分たちの悩みや不安を分かち合うことで気持ちがまた一つになります。
このシーンは結構笑っちゃいます。
とにかくゲロ吐きすぎ。笑
そして、いつも独特な間を持っているアジア系女性のリリーが突き飛ばされ、ゲロの上にダイブしてしまいます。
『ピッチ・パーフェクト』の惜しいところ
主人公ベッカの成長劇をもう少し見たかった
主人公であるベッカは、他のメンバー達に比べてどこか冷めていて他人と距離を置きたがる性格です。
そんな彼女が興味ないと言っていたアカペラグループに入る理由が、もう少し深く描写されていると良かったなと思います。
また、彼女のコミュニケーション能力の低さがアカペラメンバー達と関わることで改善されていく・・・。
という流れが自然だと思うのですが、彼女は設定以上にわりと普通に強いメンタルであり、グループの中でもちゃんと意見を言える芯のある女の子でした。
これは多分、ベッカ以上に他のアカペラメンバーの方がぶっ飛んだキャラクターであったためにそう見えてしまったのかもしれません。
『ピッチ・パーフェクト』はこんな人にオススメ
『ピッチ・パーフェクト』は下記のような人にオススメできる映画です!
こんな方にオススメ
- アメリカのアカペラに興味がある人
- ショー要素が高いアカペラを見たい人
- 女の子のアカペラパワーを感じたい人
- 個性豊かなキャラクターが好きな人
- ポップな音楽が好きな人
- アメリカの大学に行きたい人
- セクシーな女の子達を見たい人
- 踊りだしたくなるような映画が好きな人
この映画のプロット自体はかなりありがちですが、それを上回るハイテンションなアカペラパフォーマンスが最大の魅力です。
さらに個性豊かなメンバー達のドタバタ劇もかなり笑えるかなと思います。
『ピッチ・パーフェクト』の口コミ
うーんピッチ・パーフェクトめちゃくちゃハマってアルバム2つ買ってしまった。通勤時のテンションを少しでも上げるために買ってしまった。The Treblemakers推す…… pic.twitter.com/KXAfB5ZZ1T
— なさす🐰🔊あと2kg痩せます (@Awakening733) January 25, 2019
ピッチパーフェクト大好きです 1が一番好き 2も結構好き 3は全然許してませんふざけるなよ
— 枕 (@mkr__mkr) January 17, 2019
ちなみに昨日の帰りの飛行機でピッチパーフェクト観ちゃったからもう脳内で音楽が止まらない。
— 天野麻菜 (@akaringo_mana) November 25, 2018
『ピッチ・パーフェクト』を視聴できるVOD
『ピッチ・パーフェクト』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。
オススメVOD
- Amazonプライム・ビデオ
- U-NEXT
Amazonプライム・ビデオ
Amazonプライム・ビデオは月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
また、30日のお試し無料期間が付いているので、まずは無料体験から始めてみましょう!
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U-NEXTの月額料金は少し高いですが、毎月1,200ポイントが付与され、さらに最新作品を他のVODよりいち早く視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
こちらも、31日のお試し無料期間が付いているので、ぜひ体験してみてください。
『ピッチ・パーフェクト』のまとめ
映画『ピッチ・パーフェクト』についてご紹介しました。
この映画は観ていて単純に面白いと思いました。
テンポの良さやキャラクターの分かりやすさ、キャラクターやアイテムの色使いなど、全てがうまい具合にデフォルメされていて、とにかく観やすい映画でした。
ハイテンションで個性豊かなキャラクターが多くて、まさに“アメリカの大学っぽい”ノリ全開で、観ているだけで楽しくなる要素に満ち溢れています。
正直言いますと、キャラクターに見慣れてしまう中盤以降は少しダレるのですが、後半にかけてバーデン・ベラーズが如実にうまくなっていく姿が実に痛快でした。
そしてずっと煮え湯を飲まされ続けていた彼女達の最後のパフォーマンス!
これまでとはうって変わったショー要素の強いステージング!
これを観た人は画面の前で踊りたくなること間違いなしです。
何も考えずにただ騒ぎたい!という時に観ることをオススメします。
総合評価
最後までお読み頂きありがとうございました。