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全編フルCG!映画『バイオハザード ダムネーション』のネタバレと評価!

更新日:

サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズを原作にもつCG映画が『バイオハザード ダムネーション』です。

全編フルCGのため、制作年を加味して視聴しないと正しい評価ができない作品でもあります(時代が進めば進むほど描画の技術があがるため)。

実写映画に比べるとはるかに制約が少ないCGでどこまで原作ゲームの世界観を再現しているのでしょうか?

それでは、レビューを行っていきます。




 

あらすじ・作品情報

バイオハザード ダムネーション

アメリカ合衆国大統領直属のエージェントのレオンは、東スラブ共和国の内戦で、生物兵器「B.O.W.」が使用されているという情報を受けて、一人で潜入を試みる。

しかし、ほどなく東スラブ共和国から手を引くことが決定し、同国からの撤退命令が下る。

だがレオンは「B.O.W.」の脅威によりこれ以上犠牲者を出さないため、撤退せずに単独で同国内での戦闘を継続することにし……。

引用元:Yahoo!映画

大人気シリーズ映画『バイオハザード』の全編CG版です!

本作品はPG12指定となっています。

 

『バイオハザード ダムネーション』の予告編

 

『バイオハザード ダムネーション』の良かったところ

原作人気キャラ集合

原作シリーズ人気キャラのレオンとエイダが登場します。

彼らは原作シリーズの二作目と四作目と六作目に登場しますが、『バイオハザード ダムネーション』の制作年は2011年なので、四作目と六作目の中間に位置し、CGによる人物描画の細やかさもその中間となっています。

 

微妙な老け感が追加された六作目のレオン、妙なテカテカ感があるエイダに比べると自然な印象です。

また、バイオハザードシリーズでは貴重なメガネキャラとしてハニガンも登場します。

原作ゲームの四作目ではオペレーターとしての役割から、モニター越しにしか姿を確認できないので、全身が描かれるのは新鮮ですね。

 

紛争地域のさびれた雰囲気

実際に紛争が存在する東ヨーロッパの地域が舞台なので、BOWと呼ばれる生物兵器の存在以外はかなりリアルです。

政治的な問題や駆け引きも含まれており、大人向けの内容となっています。

 

東スラブ共和国という架空の国家は政府と独立派の対立により一触即発の状態が続いており、荒廃とはいかないまでも都市は活気を失い、富める者と貧しい者の格差が問題になっています。

紛争と経済格差により疲弊した一般市民や、その住居である都市のさびれた感じが描写されています。

 

東スラブというだけあって、字幕版ではロシアなまりの英語が使用され、アメリカのエージェントであるレオンが異国の混迷に立ち向かう雰囲気が出ています。

都市のさびれた感じや、国としては決して順風満帆ではない様子を描くためか、斜陽を意識した風景が多いです。

夕日によるかげりと対比するかのように、朝日を意識したシーンも多く、不幸な時代が続いた東スラブ共和国の再生を暗示するかのようです。

 

とある勇者
ただの原作ゲームファンへのサービスだけにとどまっていないね!
映画独自のテーマがあるようです。
はらちゃん

 

寄生体を一番リアルに描写

原作ゲームの四作目以降は、ゾンビではなく寄生体に乗っ取られた人間がクリーチャーとして襲ってきます。

この寄生体を人間に移すシーンはゲーム中でも描写されており、これがシリーズのホラー要素となるのですが、今作ではかなり気合いの入った描写が見られ、そのリアルさ、シーンの長さ、気持ち悪さは歴代随一なのです。

 

特にゲーム内では乾いた質感で描かれている寄生体が、妙に生々しくウネウネと描写されていて、いい意味で気持ち悪いです。

ゲーム内では操作に気をとられたりするので、じっくり鑑賞できる映画だと余計にディティールが目立ちます。

制作陣は人間が苦手な寄生虫や昆虫の動きを研究したのでしょうか?

 

妖しさ一杯のエイダと大統領

今作では原作シリーズでおなじみの女スパイエイダと、オリジナルキャラであるスベトラーナ大統領が妖しい魅力を放っております。

二人とも美しい外見ながら戦闘力があり、底の知れない雰囲気を持っています。

 

エイダはスパイらしく身分を偽り東スラブ共和国に侵入、大統領に接近します。

偽った身分も原作シリーズのもので、しっかりと物語的、世界観的なつながりがあることを描いています。

偽った身分にふさわしいスーツ姿は新鮮!

スーツ姿ながらどこかなまめかしさを感じさせるのがエイダらしいです。

 

かたや大統領も美しいだけのお飾りではなく、腹黒さを感じさせる雰囲気。

中盤では軍隊の戦闘教官であることが明かされ、美しいバラにはトゲがあるとばかりにその戦闘能力を発揮してくれます。

 

とある勇者
実写映画『バイオハザード』シリーズでも主人公アリスVS洗脳ジルの戦いがあったもんね!
美しい女性同士の戦いは華があるね!
はらちゃん

 

キャラをふまえた各自行動

原作シリーズ登場キャラはもちろん、今作オリジナルのキャラもわかりやすい味付けをされています。

 

JDと呼ばれるおちゃらけ要員は、アメリカの文化は好きだがアメリカという国自体は嫌いという、リアルな要素をもっています。

このJDがコミカルながらもいい味を出していて、陰鬱な東スラブ共和国の物語にささやかな笑いを与えてくれます。

戦闘要員としてはかなりのヘタレなのですが、その友達想いのところやアメリカ文化好き、自分の手柄ではないのに見せるドヤ顔がとても印象的です。

レオンに戦闘用の装備やサーシャひいては国の将来を託して最期を迎えるという恵まれた扱い方をされています。

 

明るい雰囲気のJDとは対照的なのがサーシャ。

いつも思い詰めたような顔をしていて、親友のJDから無茶な行動を心配される復讐鬼と化しています。

しかし、その凄惨な過去は彼を復讐に駆り立てる説得力をもっており、現政府へのテロリズムとつながっています。

 

原作シリーズ以上に、エージェントのレオンはきついジョークを連発。

真面目なのか不真面目なのかわからない独特のキャラを発揮しています。

もちろん、エイダとの掛け合いもシリーズ通りで、決め台詞(?)である「泣けるぜ」もきちんと披露してくれます。

 

はらちゃん
レオンを手玉にとりつつも、彼の守護天使的な立ち位置のエイダは随所に余裕を見せているし、つかみどころのない女狐ぶりを発揮しているね!
レオンあるところにエイダありという名コンビを見せているね!
とある勇者

 

まさかのリッカー応援シチュエーション

実写映画シリーズでは原作以上の難敵ぶりを発揮するリッカーですが、今作では独立派の使役する生物兵器として登場し、ラストバトルではレオンの味方に回ってくれます。

 

あくまで支配種の命令に従っているとはいえ、レオンたちのために体をなげうつ姿に「リッカーがんばれ!」と応援したくなるのです。

リッカーも十分気持ち悪い上に強いクリーチャーなのですが、レオンたちの敵であるタイラントの戦闘力に比べたら子犬のような扱いで、束になってかかっても致命傷を与えることができません。

時間稼ぎにしかならないのにその命を散らしていくリッカーの存在を、従順なペットのように感じた視聴者も多いはず。

 

はらちゃん
初代バイオハザードを発売日当日に買った私も、まさかリッカーを応援する日が来るとは思いませんでした。笑
あの生理的嫌悪感しかもたらさないデザインがかわいく思えてしまう不思議さを味わったね。
とある勇者

 

『バイオハザード ダムネーション』のイマイチなところ

結局ビーキーパー(養蜂家)ってなに?

序盤にもっともらしく配置された伏線である「ビーキーパー」という言葉がよくわかりませんでした。

最後のアメリカ、ロシア連合軍の介入を見る限り、大統領が複数のタイラントを培養、保有したことを指すようですが、そうなると独立派のテロが蜂蜜関係の車を使ったのがミスディレクションであることを明かさないとスッキリしません。

 

今作においてサスペンス的な要素はオマケ程度ですが、かといって放っておくのはどうかと思います。

あれだけ思わせぶりな言葉を絶命寸前の諜報員から言わせたのですから、きちんと回収して欲しいところです。

 

動きの軽すぎる高速アクション

人間離れした高速アクションはCGでしか表現できない特色かも知れませんが、あまりにも動きが軽すぎて、いくら打撃が入っても痛そうな感じがしません。

原作シリーズでは特殊なウイルスに適応したキャラクターが、映画『マトリックス』みたいな動きを披露しました。

今作はそこまで特殊な例こそないものの、「いくら体術得意でもはやすぎない?」という動きがちらほら。

 

特にエイダと大統領の対決時にそれが顕著で、せっかくスカート姿の美女が戦っているのに、あまりにも高速すぎてパンツすら見えない始末。笑

サービス精神の欠如……、じゃなくて高速すぎるアクションも考え物なのです。

 

おふざけ(?)が目につくタイラント戦

外見のグロテスクさではリッカーに軍配が上がるものの、そのタフネスとパワーで圧倒するタイラント、人の姿に近い割に頭が弱いのか、ドジっ子みたいなところがあります。

レオンたちがエレベーターを使って逃げようとした際、エレベーターの隙間にはさまり、モゾモゾ動いて脱出しようとするのはギャグじみています。

それを二体同時にやるもんですから、制作陣が狙ってふざけていると思われても仕方ないです。

 

使い捨てロケットランチャーであるRPG-7を射出するのも、それをラスボスがうまいことさばくのも原作ゲームの様式美と化していますが、それにしたって空中で掴んでポイ捨てするのは緊迫感に欠けます。

復讐の鬼となったサーシャの気迫も、タイラントのおふざけ感には勝てません。

タイラントに群がるリッカーも、よくテレビ映像で流れる力士やプロレスラーに群がる幼稚園児そのものですしね。

 

美女二人を生かし切れぬサービス不足

今作では美女二人(そのうち一人は熟女気味)が二人登場しますが、戦闘能力には長けているものの、ヒロイン力には絶望的に欠けております。

エイダはレオンの救助を待つでもなく自力で脱出しますし、大統領はそもそも敵対する人物です。

この二人よりもヒロイン力で上回っているのが、友達おもいの健気さがあるJDや、一途さがあるサーシャ、ペットみたいな従順さがかいま見えるリッカーという有様。

 

美女二人にヒロイン力が不足しているので、自然とサービスシーンも不足しがち。

大統領の着替え途中シーンや、エイダの服が申し訳程度に切れたぐらいで総じて残念な結果になりました。

リッカーの裸シーンはたっぷりありましたけど、それで興奮できる人って地球上でごくごく少数派だと思います。笑

 

もっと希望が欲しいラストシーン

富める者による支配が終わり、東スラブ共和国が新たな一歩を朝日とともに迎えるシーン、登校する子供がサーシャの車イスを押す描写があって良かったのではないでしょうか。

ベタと言えばベタですが、これからの国をしょってたつ子供たちが、手段はどうであれよりよい国を目指して身を捧げたサーシャの手助けをする方が、より象徴的に国の再生を描けたのでは?

サーシャの自立した姿や、暴力に訴えた上生物兵器まで利用した報いを描きたかったのかも知れませんが、視聴後の爽やかさを考えたらやっぱり子供たちに車イスを押して欲しかったです。

 

『バイオハザード ダムネーション』はこんな人にオススメ

『バイオハザード ダムネーション』は下記のような人にオススメできる映画です!

こんな人にオススメ

  • 原作シリーズが好きな方(特に2.4.6)
  • レオンとエイダのかけあいが見たい方
  • 戦う美女大統領が見たい方
  • ある意味驚異のペットリッカーをチェックしたい方
  • CG映画の中にもグロさを求める方
  • さびれた雰囲気の都市が好きな方
  • 朝方や夕方の雰囲気が好きな方



 

『バイオハザード ダムネーション』を視聴できるVOD

『バイオハザード ダムネーション』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。

オススメVOD

  • Amazonプライム・ビデオ
  • U-NEXT

 

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『バイオハザード ダムネーション』のまとめ

人気ビデオゲームシリーズ『バイオハザード』の流れをくむCG映画が『バイオハザード ダムネーション』です。

当然のことながら実写よりも原作再現度が高く、各キャラクターの外見や性格もきっちり再現されています。

レオンとエイダにある独特の関係もファンには嬉しいです。

とはいえ、この映画の一番の特色は「リッカーがかわいく見えてしまう」ことに尽きます。

原作ファンは不思議な感情をもってリッカーの献身を視聴することでしょう。

総合評価

3.5点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




 

この記事の著者の執筆作品

オブザデッドレビュー34発

著書名:オブザデッドレビュー34発
電子書籍サービス:Kindle
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