今回は2006年に話題となった音楽映画『ドリームガールズ』のレビューをします。
この映画はパッケージからみなぎるパワーを感じますよね。
さっとキャストを見ただけでも、ビヨンセ、エディマーフィー、ダニーグローバーと日本でもお馴染みの往年の黒人スターが出揃っています。
ショービジネスの表と裏を描くエネルギッシュなミュージカル映画『ドリームガールズ』!
それでは早速レビューを行っていきます。
音量のボリュームはできる限り上げておくことをオススメします。
なお、本記事はネタバレを含んでおりますので、ご注意ください。
『ドリームガールズ』の良かったところ
1に歌!2に歌!3、4、5も全て歌!!!
この映画はとにかく歌うシーンが多いです。
そんじょそこらのミュージカル映画なんて比じゃありません。
ちょっとセリフを喋ったかと思ったら歌が始まり、そのまま舞台で歌うシーンに移行したかと思ったらまた歌で会話をしていたりと・・・。笑
上映時間の大半を歌で埋め尽くしています。
歌って・・・。
また歌って・・・。
またまた歌って・・・。
マジでどんだけ歌うねん!!笑
これぞ音楽映画!!
しかし、歌ってばかりではありません。
時にダンスを入れたり、歌い手を変えたり・・・。
手を替え品を替え、圧倒的な歌唱力とダンスパフォーマンスで、観る私たちも舞台の観客になった気分にさせてくれます。
最初から最後まで休むことなくボルテージマックスで映画は駆け抜けます。
見よ黒人さんのエンタメパワー!!
この映画の登場人物はほとんど黒人さんです。
なんか見たことあるなぁ〜、と思ったらエディ・マーフィが出演していたり、映画の設定では歌い手ではないキャラクター達もハメを外したかのように様々なパフォーマンスを見せてくれます。
ときに白人勢力に押されたり嘲笑されることもあるのですが、この映画の中ではそんな現実の歴史を忘れさせてくれるくらい、黒人さん達のエンターテイメント精神が爆発しています。
やっぱり美しいビヨンセ
この映画は美男美女揃いでまさしくショービジネスにもってこいな雰囲気ではありますが、その中でも一際魅力を放っているのがビヨンセ!
映画冒頭では、まだ町娘という雰囲気の落ち着いた少女をうまく演じており、彼女が次第にスターになるにつれ、そのオーラや立ち振る舞いがガラリと変わっていく様が魅力的です。
トップスターの仲間入りを果たし、単独での仕事が増えるようになった彼女は、まさしくビヨンセそのもの!
三者三様のドリームガールズ
この映画の主演ってビヨンセなのでしょうか?
そう言いたくなるほどエフィ役のジェニファー・ハドソンが活躍していましたね。
3人揃ってのザ・ドリームズですが、彼女達の思考やスタンスは、実は最初の頃からバラバラです。
そんなバラバラな彼女達が世間に認められ、お金も手にするようになると、そのエゴはますます表立つようになり、ザ・ドリームズの存続が危うい状況にまで陥ります。
特に、前述したエフィは自分の方が圧倒的な歌唱力があるはずなのに、おいしい役が回ってこないということでそのフラストレーションを爆発させます。
しまいには被害妄想が膨らみ、自分の恋人を寝取られたなどと言い出し、ザ・ドリームズのリハーサルやレコーディングまでぶち壊しにしてしまいます。
現れては消えていくアイドル達
この映画のラストはザ・ドリームズの解散劇になります。
映画の中盤でこのグループから離れてしまったエフィが帰ってきて、4人でパフォーマンスをして終焉となります。
あれだけ人気があったアイドルグループも、身内内での嫉妬や喧嘩があり、個人個人で結婚や私生活の問題も生まれ、ソロ活動を始めたり事務所の不祥事が発覚するなど・・・。
この手の話は実際によくあることだとは思うのですが、この映画の中で改めて現れては消えていくアイドル達のリアルな姿を見た気がしました。
ショービジネスの表と裏の駆け引き
この映画はザ・ドリームズのメンバーが主役ではありますが、彼らに負けないくらいステージ裏で活躍したキャラクターもいます。
それは、カーティスを始めとする男性キャラクター達です。
彼らの駆け引きもまた、メインのキャラクターに引けを取らないくらい面白いです。
まだまだ白人主義が強いショービジネスの中で、自分たち黒人が成り上がっていくために裏金を工面したり、ときに偽装工作をしてみたり・・・。
きっと、当時のアメリカにおいての彼らのステータスから考えると、成功するためのプロセスは、それはそれは大変な偉業だったのだろうと感じました。
売れるための曲か、後世に残る本物の曲かどれを提供していくか苦悩する姿がリアルです。
1960年代のアメリカを知ることができる
サラッとではありますが、所々にこの時代ならではの時代背景が垣間見えます。
ベトナム戦争やデトロイトの暴動、ジャクソン5(らしきグループ)の活躍や黒人差別など・・・。
本当に一瞬で終わってしまうシーンばかりですが、当時のアメリカの時代背景を知ることができるのは興味深いです。
この映画ではそこまで深くは掘り下げられていなかったのですが、多分黒人のプロデューサーやシンガー達があそこまでエネルギッシュに活動しようとした理由、なんとか白人社会に切り込もうとした努力は、そういった時代背景から起こったのかなと予想ができます。
この映画ではそういった暗い部分の描写は一切描かず、全てを歌の力にかえて明るく表現しているところが徹底しているなと感じました。
『ドリームガールズ』の惜しいところ
歌はすごいけれどさすがに・・・
この映画では、これでもかと歌が繰り広げられるシーンが続きます。
しかし、どれだけ圧倒的なパフォーマンスであったとしても、これだけ繰り返し続くとさすがにキツイと感じたり、マンネリを感じる方は多いと思います。
歌という表現方法に徹している姿勢は良いと思うのですが、その分せっかくのキャラクターが没個性的になってしまったという風に感じました。
『ドリームガールズ』はこんな人にオススメ
『ドリームガールズ』は下記のような人にオススメできる映画です。
こんな人にオススメ
- ミュージカル映画が好きな人
- エネルギッシュなパフォーマンスを見たい人
- ショービジネスの世界に興味がある人
- ビヨンセが好きな人
- アフリカンアメリカンパワーを感じたい人
- ソウルフルな映画を求めている人
- とにかく大声で叫びたい人
- 大音量で映画を楽しみたい人
この映画は、映画という枠組みを超えたミュージカルです。
まるで3D映画を観ているのかと錯覚するかのようなライブ感溢れるパフォーマンスに、大盛りあがりすること間違いなしです。
ぜひ近所迷惑にならない程度に、大音量で映画を楽しんでみるのをオススメします。
『ドリームガールズ』の口コミ
今更だけど、映画 #ドリームガールズ を観たんだけど、ジェニファー・ハドソン、ビヨンセ、、スンバラシイ歌唱力! 歌上手い人を見るのが大好きな私には最高の作品だった
— 🍀akotylertokyo🍀 (@akoakolyte) 2018年11月4日
#ドリームガールズ 視聴❥
なんの前知識もなく見たら、ん?ビヨンセっっっ?!Σ( Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
と、驚いてしまった!!#ビヨンセ もだけど #ジェニファーハドソン も #エディ・マーフィ も歌が上手くてビックリ(♡>艸<)
歌も素敵だけど、当時のファッションやヘアメイクも可愛いかったー♡ pic.twitter.com/bMFp0JbRsi
— ♡SAoRi♡映画海外ドラマ垢♡ (@HyQxBRPLc79Lsyf) 2018年12月14日
今日は #カラオケ文化の日 🎶
#アカデミー賞 受賞👑
「#ドリームガールズ」は数々の美しい曲が作品を彩ってます❣️❣️❣️新たな曲が2曲追加された「ドリームガールズ 」ディレクターズカット・エディション ブルーレイは絶賛発売中💫💫 https://t.co/JQYWx4UNKz pic.twitter.com/UweTWTxI0e
— パラマウント・ピクチャーズ(日本版) (@Paramount_Japan) 2018年10月17日
『ドリームガールズ』を視聴できるVOD
『ドリームガールズ』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。
オススメVOD
- Amazonプライム・ビデオ
- U-NEXT
Amazonプライム・ビデオ
Amazonプライム・ビデオは月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
また、30日のお試し無料期間が付いているので、まずは無料体験から始めてみましょう!
U-NEXT
U-NEXTの月額料金は少し高いですが、毎月1,200ポイントが付与され、さらに最新作品を他のVODよりいち早く視聴することができます。
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こちらも、31日のお試し無料期間が付いているので、ぜひ体験してみてください。
『ドリームガールズ』のまとめ
映画『ドリームガールズ』についてご紹介しました。
『ドリームガールズ』はあらゆる面で突き抜けた映画でした。
音楽やダンスパフォーマンス、キャストの面でもある種徹底していて、とにかく一方向にだけ異様に飛び抜けた映画という印象です。
なので好き嫌いも分かれるかもしれませんが、人生に一度でもこのようなパワフルな映画を観ておくのも楽しいですよ!
古き良きアメリカの活気溢れるブラックミュージックに酔いしれましょう。
総合評価
最後までお読み頂きありがとうございました。