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ホラー 洋画

オカルト映画『モンスター・プロジェクト』のあらすじ・ネタバレ・評価!

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モンスターを自称する者に集まってもらい、そこでインタビューを決行しようというPOV(主観視点)映画が本作です。

スキンウォーカー(獣人)、吸血鬼、悪魔つきと傾向の異なる三体が、撮影用に借りた古い民家に集合します。

衝撃映像の動画投稿で稼ごうとする主人公たちは、撮影後も無事でいられるのでしょうか?

それでは、レビューを行っていきます。




 

あらすじ・作品情報

モンスター・プロジェクト

映像プロデューサーのデヴォンが立ち上げた「モンスター・プロジェクト」。

自らを“モンスター”だという視聴者を募集する、インチキ心霊番組である。

応募してきたのは、自称“吸血鬼”のシェイラという女。

獣に変身する“スキンウォーカー”を名乗る、スティーブンという男。

“悪魔”にとり憑かれているという、シオリという日本人娘。

月食の夜、不気味な廃屋を舞台に3人へのインタビューは開始されるが…。

引用元:Amazon

2017年に公開された映画です。

 

『モンスター・プロジェクト』の予告編

 

『モンスター・プロジェクト』の良かったところ

モンスターを扱いながらもリアル寄りな構成

キャッチーな動画を投稿し、再生数(とお金)を稼ごうという現代的なたくらみから、この計画はスタートします。

それなりに高性能なビデオカメラのほか、照明や音声、装着型のアクションカメラも用意する周到さです。

普段は着ぐるみによるやらせ動画でお茶を濁しているものの、今回はそれなりの予算を準備し、撮影用に家も借りております。

とても現実的な設定なのです。

 

POV(主観視点)を利用したドキュメンタリー風作品なので、モンスター三種が登場するというぶっとんだ話の流れでも、リアリティをもって進行できます。

それ以外にも、ドラッグ離脱リハビリ中のブライアンのもろさを描くことによって、リアリティの底上げをはかり、彼の幻覚という形でイマジネーションにあふれた映像を無理なく流すことができます。

 

また、久々に地元へ帰還したとデヴォンと元彼女のミュリエルのいさかいも、リアリティを演出すると同時にちょっとした伏線も兼ねています。

 

はらちゃん
全体的に無理や無駄のない作りとなっています。

 

低予算なりに工夫を凝らした演出

POVというリアリティ命のスタイルをとっているため、モンスターの存在に説得力をもたすための工夫がなされています。

 

狼男のような雰囲気のスキンウォーカーはナバホ族、またはその関係者という設定。

実際、アメリカの民話の多くがネイティブアメリカンに由来するので、ナバホ族というワードを出すことによって信憑性を高めることができます。

今回は噛まれた人もスキンウォーカーになるという設定で、恐怖感や厄介さをアップさせています。

 

モンスターの中でも人気者の吸血鬼として、セクシーな女性が登場。

お手軽にホラー感を演出できる白いコンタクトレンズをつけ、呪術的な紋様にも見えるタトゥーをほどこしています。

そして、離脱リハビリ中のブライアンの血液にオキシコドン(鎮痛剤)が含まれていると言い当て、本物らしい雰囲気を醸し出します。

 

悪魔つきは、しおりという名前から日本人と推定されます。

アメリカ人に比べたら、日本人はあまり喋らず表情も読みづらいことから、得体の知れない感じがするようです。

そして、日本が誇るホラー映画のヒロイン(?)貞子を彷彿とさせる長い黒髪と白いワンピースが、不気味さを増幅させます。

悪魔つきをあつかった有名オカルト映画『エクソシスト』への敬意も感じられる、しおりのからだが浮く演出や、逆エビぞり状態でシャカシャカ歩く演出も用意されています。

 

POVと夜間の暗さを利用し特殊メイクの粗を隠しつつ、扉を利用して慌ただしさと逃亡感、室内の広さを演出しています。

舞台となる民家も古く、ホラー映画にぴったりの雰囲気をもっています。

 

はらちゃん
予算内で工夫をこらし、ホラー映画としての質を上げようとする制作陣の姿勢が感じられます。

 

伏線を回収しラストにつなげるスタイル

POV作品はリアリティと臨場感のみの作品になりがちですが、本作はちょこちょこと伏線が用意されています。

デヴォンの帰還がそもそもの伏線であり、隠された計画の開始地点となっています。

ドラッグからの離脱に苦しむブライアンの姿やキリストにすがる姿も、ただの人物描写に終わらず、伏線として回収されています。

 

興味本位の視聴者を集めるための動画撮影も、実はデヴォンの主目的ではなく、一種の隠れみのとなっています。

撮影場所を提供してくれた家主とその奥さんの怪しさも、ラストシーンにつながっていくのです。

 

はらちゃん
本格的なサスペンスと比べようはありませんが、リアリティ重視で制約があるPOV作品としては、かなり凝ったストーリーになっているのではないでしょうか。

 

『モンスター・プロジェクト』のイマイチなところ

リアル重視POV特有の弱点

これはPOVを使った作品全般にいえることですが、激しい画面の揺れは視聴者の酔いを誘発し、体質によってはまともに視聴できない可能性があります。

狭い室内を行ったり来たりするシーンが多い本作は画面の揺れが激しく、酔いやすい体質の視聴者に負担を強います。

ほとんどのシーンで揺れに加えて暗さもあるため、何が起こっているのか良く分からない箇所も多いです。

 

リアリティ重視のため説明を差しこめず、人物の把握にも苦労します。

前半は人物描写に終始するため展開が遅く、総じて視聴者に不親切な作りとなっています。

 

三種類呼ぶ必要あった?

デヴォンの計画では、ブライアンが鍵となっています。

ブライアンを誘いこむことができれば、モンスターの種類や数は重要ではありません。

その割に、スキンウォーカー、吸血鬼、悪魔つきと三種も用意してしまい、結果一つ一つのモンスターが薄味となります。

 

三種類もいれば予測や制御が難しく、計画が失敗する確率も増えるはずです。

デヴォンの計画は、かなり行き当たりばったりと言えるでしょう。

 

そもそもの計画に無理と矛盾

デヴォンの隠された計画は、動画撮影が主目的ではありません。

その割に、借りた家のここそこに防犯カメラが設置され、証拠が残る危険性がアップしているように思われます。

POVでは残された映像が後日発見されるという形をとるため、デヴォンは自分の計画とネタばらしが含まれた映像を処分せず、みすみす発見されたことになります。

 

三種のモンスターを招きインタビューするというやり方も、自身やブライアンの命が危険にさらされる可能性を考えると、うまいやり方には思えません。

「本物のモンスターなど来るはずない」という前提で計画を実行したのかも知れませんが・・・。

こんな行き当たりばったりの計画を立てたデヴォンに、「計算通り!」みたいな態度をとられても困るのです。

 

悪魔かぶりと自己紹介はやめて欲しい

デヴォンの計画であるカルト教団による悪魔召喚、悪魔つきのしおりと悪魔かぶりをしています。

制作陣の誰かに「悪魔かぶってる!」と指摘して欲しかったです。

それとも「やっぱり時代は悪魔っしょ!」的な悪魔推しが、アメリカのホラー映画業界で進んでいるのでしょうか?

 

ふわふわ浮いたり逆エビぞり姿で迫り来るしおりで十分『エクソシスト』成分は足りているのに、最後でまた悪魔のおかわりです。

前菜にカルボナーラ風サラダがきた後、メインでカルボナーラがくる感じでしょうか?笑

正直くどいです。

 

いかにもカルト教団的な服装や紋様でしおりと雰囲気を変えているものの、やはり悪魔は悪魔、別のモンスターやホラー映画的要素を盛りこんで欲しかったです。

また、リアリティ重視で物語が進んでいるので、「我が名はバフォメット」という自己紹介もいりません。

あまりにもわざとらしいです。

無言の方が不親切かも知れませんが、ホラー映画感は出たと思います。

 

『モンスター・プロジェクト』はこんな方にオススメ

『モンスター・プロジェクト』は下記のような方にオススメできる映画です!

こんな方にオススメ

  • リアリティ重視の作品が好きな方
  • いろんな味を楽しむのが好きな方
  • POV作品の揺れに耐えられる方
  • セクシーな吸血鬼が好きな方
  • 名作『エクソシスト』へのリスペクトを確認したい方



 

『モンスター・プロジェクト』を視聴できるVOD

U-NEXT

『モンスター・プロジェクト』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、U-NEXTです!

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『モンスター・プロジェクト』のまとめ

映画『モンスター・プロジェクト』について、ご紹介しました。

自称モンスターへのインタビューがオマケで、実は他に目的があるという、伏線つきの珍しいPOV作品が本作です。

限られた予算の中で工夫を凝らし、話の展開にもひねりが加えられています。

しかし、デヴォンの計画の、どうにも荒っぽく行き当たりばったり感はぬぐえません。

そこにさえ目をつぶれば、悪魔推しの意欲作として楽しめるでしょう。

総合評価

3.5点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




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