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パニック映画『シャークネード』のあらすじ・ネタバレ・評価!

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タイトルの通り、シャーク+トルネードによる災害シャークネードの猛威を描いたパニック映画が本作です。

この奇想天外な物語はシリーズ化されていて、本作はその一作目に当たります。

肩の力を抜き、リアリティという観点を放棄しながら視聴したいシリーズはどのようなスタートを切るのでしょうか?




 

あらすじ・作品情報

シャークネード

あらすじ 太陽が照りつけるカリフォルニアのビーチは、いつもの賑わいを見せていた。

一方、史上稀にみるハリケーン"デビッド"がメキシコ沖から急速北上。

急激な海流の変化で、突如としてサメの大群がビーチに現れる。

サーファーのフィンは、サメの出現にいち早く気付き人々を避難させるが、荒波と共に迫って来るサメの猛威は凄まじく、ビーチは地獄絵図と化す。

だが、その恐怖はまだ始まりに過ぎなかった。

大量のサメを巻き込んだ3本の巨大竜巻が発生。

ロスの都市部にもサメの脅威が襲い掛かる。

ビーチから何とか逃げ出したフィンは、ロスに住む妻子の元へと向かうが…。

引用元:Amazon

2013年に公開された映画です。

シャークネードシリーズの第一作目となる作品です。

 

『シャークネード』の予告編

 

『シャークネード』の良かったところ

男子小学生のノリで進む突き抜けた設定

むちゃくちゃな設定の映画は数多くありますが、その中でもこの作品は真っ正面からリアリティにケンカを売っている作品です。

その雑な理論や整合性のとれなさは清々しいほどです。

「街中でサメが泳いでたら怖くね?」という、白線を安全地帯に見立て、それ以外サメがうようよ泳いでいる設定で下校した小学生の発想そのまんま。

 

男子小学生の発想で映画が作られていること端的に示すものが、「ニトロボタンか。押してみるか」という台詞。

ボタンがあったらとりあえず押してみる後先考えない精神が、勇気と無茶が詰まった物語の根幹をなしています。

 

勢いだけで物語は進行していくものの、主人公が底抜けのお人好しで、行く先々で人を助けまくっているので、いくら話が雑でもキャラを嫌いになれず、作品自体の印象もよくなるという不思議な構造になっています。

性格の悪いキャラは登場早々に殺すシンプルさも、「頭を使わずに観てね!」と訴えているようで嫌いになれません。

 

とある勇者
設定は安易だけど、ストーリーは頭に入ってきやすいね!
複雑過ぎてストーリーが入ってこない映画もあるけど、本作はその点視聴者に優しいかもね!
はらちゃん

 

いくらかバリエーションのあるサメの種類とサイズ

流線型のボディや話が通じなさそうな顔、目にしただけで背筋が寒くなるようなギザギザの巨大な歯列がサメの魅力です。

その魅力を余すことなく発揮しているホオジロザメが、おおよそのサメ映画のモデルとなっていますが、本作ではそれ以外のサメも登場し、サイズにも幅があります。

イタチザメや、頭の形状が独特のシュモクザメが混じっていて、実際はサメの仲間ではないコバンザメっぽいのも見受けられます。

最後に降ってくるサメは、主人公をのみこむ役どころもあって、かなりのビッグサイズ。

まるでラスボスのような存在感を示します。

 

とある勇者
単純にラスボス的なサメが一体いるだけじゃないんだね!
それぞれのサメの違いを比較しながら観るのも楽しいですよ!
はらちゃん

 

自らのぞんで都市部に降ってくるわけではなく、自然災害に巻きこまれた形でサメたちはトルネードに吸いこまれていきます。

「なんじゃこりゃ目が回る~」とでも言いたそうなサメが巻き上げられていく光景は、シュールさとちょっとしたかわいらしさが同居しています。

遠くから見る分には、サメが小さくてかわいらしかったりします。笑

 

サメいなくても大惨事!地獄のローリング観覧車

沿岸部に関しては、サメの存在がなかったとしても大惨事になっております。

容赦なく打ちつける波が強度の低い建物を破壊していき、土台からはずれた観覧車が転がってビルにめりこむという、またもや小学生男子が好きそうな大事故が起こります。

 

主人公のお店をものの数分で壊滅させる波のCG表現は見事で、迫力と絶望をもって各種施設を打ち砕いていきます。

たとえサメがいなくても、一定以上の水準をもつパニック映画として成立してそうなのです。

 

とある勇者
サメの存在感もさることながら、それ以外のパニック要素も必見なんだね!
そうだね!サメ以外の部分でも緊迫した映像が楽しめます!
はらちゃん

 

ナイスガイとダメキャラ祭り

サメのインパクトに対抗するためかわかりませんが、登場人物のキャラがなかなかに濃いです。

しかも、ナイスガイとダメキャラが多く、愛すべき人物ばかり。

ところどころにユーモアも散りばめられています。

 

主人公はレスキュー隊もびっくりの人助けマシンと化しており、行く先々で災害やサメに苦しむ人々を助けています。

サーファー仲間でもある友人は、そのお人好しにひたすら付き合い、序盤で負傷しながらもジョークを放つ余裕もあります。

バーの女性店員ノヴァはサメが嫌いになる過去を経験しており、対サメ専門の女コマンドーとクラスチェンジします。

バーの常連ジョージは口の減らない酔っぱらいで、ただのにぎやかし要員かと思いきや、愛用のイスでサメを撃退する強さも。

息子マットは主人公に似たナイスガイで、無謀ながらもトルネード消滅に向けての作戦に参加、ヘリを操縦し、ただのおぼっちゃんではない、有能なところを見せつけます。

 

とある勇者
パニック映画だと、何もしないくせに声がでかい登場人物が視聴者をイライラさせるけど、そんなのは少数派だね。
頭を空っぽにして、ナイスガイと女戦士の奮闘を見守りましょう。
はらちゃん

 

『シャークネード』のイマイチなところ

登場人物の扱いに格差ありすぎ

楽しげなキャラがそろっているこの作品ですが、その扱いには格差が生じています。

いくらナイスガイであろうが献身的であろうが、主人公の一家以外はどんどん切り捨てられていくのです。

 

主人公の家族以外はほぼ全滅で、唯一助かったノヴァも息子マットと良い雰囲気になって、いくらかファミリー補正が入って生き残る感じ。

確かに家族は大事なんですけども、ただ家族だからという理由で悪態つきっぱなしの元奥さんや、かわいいだけで何の貢献もしていない娘は無条件で助かっている印象です。

 

制作陣に離婚経験者がいて、元奥さんや子供たちに未練たらたら、彼女たちへのラブコールとしてこの映画を作ったのではと勘ぐるぐらい。

そのくらい主人公一家とそれ以外に格差が存在するのです。

 

サメの描画もっとがんばろう

サメや災害を全てCGで描画したであろうこの作品、波は迫力満点のものが作られているのですが、サメに関しては今ひとつです。

どうも肌のツルツル感が出てしまい、生き物らしさを感じさせません。

また、トルネードにリアリティも吹き飛ばされたような作品なので、サメの動きも不自然でシュールな映像になっています。

 

犠牲者をかじるのではなく、すぽすぽ吸いこむシーンは「ダイソン並の吸引力かっ!」と言いたくなるほど不自然。笑

脱出シーンが設けられた最後のサメも巨大化しすぎです。

主人公の元へ飛びこんできた時と、内側からチェーンソーでオープンされるシーンではあからさまに大きさが違います。

そもそも決して小柄ではない主人公が、あれだけ動いて脱出できる時点で、古代の巨大サメかクジラサイズがないとおかしなことになります。

かなりいい加減なのです。

 

ほとんど能力バトル?主人公の異常な動き

作品には主人公補正というものが見られますが、今作のそれはチート級になっています。

 

バスの乗客を全員引き上げる際、一人ずつ引き上げるため膨大な時間が必要なのにあっさり終わっていたり、飛来してきたサメをチェーンソーで迎え撃つ際、サメ襲来確認から仲間を助けチェンソーを起動し実際に迎撃するまで異様に速かったりと、どうも主人公には時間を操る能力をもっているようです。

そうでないと、時間や物理の法則を無視できる説明がつきません。

元々小学生男子のノリで構成されている作品なので、リアリティを持ち出すなど野暮な話なのですが、それにしてもめちゃくちゃなのです。

いっそ主人公が時を操れる能力者である方がすっきりするのです。

 

あまり真面目に視聴すると頭が痛くなる作品なので、登場人物のジョージを見習い、酔っぱらい気分でお気軽に視聴したいものです。

 

『シャークネード』はこんな方にオススメ

『シャークネード』は下記のような方にオススメできる映画です!

こんな方にオススメ

  • サメのパニック映画が好きな方
  • 小学生男子の発想を積極的に許容できる方
  • 家族第一主義の方
  • お気軽な作品が好きな方
  • 主人公のお人好しぶりを確認したい方



 

『シャークネード』を視聴できるVOD

U-NEXT

『シャークネード』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、U-NEXTです!

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『シャークネード』のまとめ

パニック映画『シャークネード』について、ご紹介しました。

小学生男子の発想をそのままパニック映画にしたのが本作です。

シャークネードシリーズの記念すべき一作目でもあります。

主人公を中心にナイスガイばかりのキャラクターと大量のサメが「細かいことを気にするな」とばかりに大暴れ。

理屈を粉砕しながら、ハリウッドまでなだれこみます。

頭をからっぽにし、常識という束縛を脱ぎ捨てて楽しみたい娯楽作品です。

総合評価

3.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




 

この記事の著者の執筆作品

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