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パニック映画『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』のあらすじ・ネタバレ・評価!

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小学生の発想で、サメのパニック映画を作っているシャークネードシリーズの四作目が本作です。

四作目を意味する4thと、スターウォーズに出てくるフォースをかけたような邦題になっています。

果たして地球以外の惑星を舞台にしたSF色の強い作品になっているのでしょうか?

それでは、レビューを行っていきます。




 

あらすじ・作品情報

シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ

ワシントンでのシャークネードとの戦いから5年。

妻エイプリルを亡くしたフィンは、カンザスの牧場で幼い息子と暮らしていた。

一方、巨大テクノロジー企業アストロX社は、科学者のレナルズによって天候安定システムを開発。

竜巻の発生を未然に防ぐ装置により、ここ5年間のシャークネードの発生件数はゼロとなっていた。

世界が平穏を取り戻す中、フィンは長男のマットに会うためにラスベガスへと向かう。

待ち合わせ場所は、サメが泳ぐ巨大な水槽がウリのシャークワールド・ホテル。

フィンが久々の再会を待ちわびる中、起こるはずのない竜巻がラスベガスの中心で発生し…。

引用元:Amazon

2016年に公開された映画です。

 

『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』の予告編

 

『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』の良かったところ

ハチャメチャ感アップ!暴れ回る数種のシャークネード

前作の『シャークネードエクストリームミッション』で宇宙に飛び出したので、そのままスターウォーズのように宇宙を駆けめぐる話になると思いきや、地上に戻ります。

地上に戻り大人しくなるかというとそれは別問題。

今までは規模拡大につとめてきたシャークネードが、様々な属性を帯び、バリエーションも豊かに人間社会を破壊することになります。

 

例えば、下記のような属性のシャークネードが登場します。

シャークネードの属性

  • 砂岩を巻き上げたサンドネード
  • 油田の油を巻き上げたオイルネード
  • オイルが発火したファイアネード
  • 溶岩が加わったラヴァネード
  • 原子力発電所の影響を受けたヌークリアネード

それぞれの属性によってサメの形態も変化し、岩石を身体に含んだり、燃えさかっていたり、謎の発光をしていたりとかなり賑やかです。

 

シャークネードの巨大化を防止するため、グランドキャニオンのダムが爆破され、アメリカが誇る雄大な自然が人の手によって破壊されます。

他にもナイアガラの滝が最終決戦地として登場したりと、いつもより自然環境に焦点をあてた展開となっています。

 

はらちゃん
前作と比べると、サメのバリエーションがかなり豊富になっているので、観ていて飽きないです!

 

老いも若きも大暴れのフィン・シェパード一家

一作目から不動の主人公をつとめるのは、チェーンソーが似合うナイスガイでおなじみのフィン・シェパード。

シャークネードシリーズは強烈な主人公補正と家族補正がかかっているので、真っ正面からサメに対抗できるのはこの一家のみとなります。

 

シリーズ全てに登場するフィンとエイプリル夫妻は、相変わらずの最強タッグ。

これに長男のマット、娘のクラウディア、父親のギルバート、次男のギルが戦闘要員として加わります。

前作から五年たっているという設定なので、次男のギルもそれなりに動ける年齢になっており、最後は幼いながらも彼が重要な働きをするのです。

 

ふきすさぶパロディの嵐

シャークネードの威力も相当なものですが、作品を彩るパロディの数々もすさまじい威力をもっています。

特に映画ネタが多く、映画好きな人ほど楽しめる内容に!

決して幅広いジャンルの映画を観ているわけでもない自分でも、ニヤリとさせられるネタが多かったです。

 

まずは、スターウォーズを意識したオープニング。

そしてライトセーバー風の武器をエイプリルに内蔵するという悪ふざけ。

名作ホラー『悪魔のいけにえ』(原題はテキサスチェーンソーマサカー)に敬意を払う「テキサスらしくチェーンソーでぶったぎる」という台詞。

また、主人公に貸し出される赤いクラシックカーの名前が『クリスティーン』となっており、スティーブン・キング原作のホラー映画『クリスティーン』そのまんま。

真っ赤な車の外見や内装も酷似しています。

 

サイボーグのような身体となったエイプリルは、アイアンマンのように手のひらからビームを発射し、主人公一家が戦闘におもむくところでは、映画『地獄の黙示録』でBGMとして使われた『ワルキューレの騎行』が鳴り響きます。

 

クライマックス近辺では、息子ギルがビデオゲーム『ゼルダの伝説』シリーズのように、岩場からチェーンソーを引き抜き、一家の危機を救います。

 

とある勇者
ここまでパロディ感が強い映画も珍しいね。笑
パニック映画としての迫力はもちろん、コメディ映画としてのパロディも同時に楽しめるのです。
はらちゃん

 

インパクト大かつコミカルなシーン多し

パロディ以外にも小学生レベルの悪ふざけが詰まった作品ですので、インパクトのあるシーンが多いです。

岩山に刻まれた大統領の鼻穴にサメがずどんと突き刺さったり、主人公フィンがサメに飲みこまれたと思ったら、更に大きいサメが小さい方のサメを飲みこみ、更に大きいサメがそれを飲みこむという、コントみたいなことをやっています。

最終的には巨大なクジラが登場して全て飲みこむという事態に・・・。笑

 

他には救急医療でよく使われる除細動器をなぜか小さなサメで代用できたり、フィンの家族を救出する際にサメの中にまたサメというマトリョーシカ状態が描写されたりと、科学や理論に正面からケンカを売っていく勇ましいスタイルです。

シリーズ伝統の悪ふざけがパワーアップしていますね。

 

『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』のイマイチなところ

余計な設定?感動は求めていませんよ

カップヌードルの具材に本物の肉ではなく、謎の肉がマッチするように、シャークネードシリーズはリアリティではなく、悪ふざけがマッチします。

小学生の発想で十分なのです。

中途半端に感動要素を盛られても、良い意味でのバカっぽさを期待している視聴者にとっては不純物なのです。

 

ヒューマンドラマを描く作品であれば、お互い死んだと聞かされ、すれ違う要素は感動へと変化しますが、このシリーズにおいては「意味不明な設定」にすぎません。

サイボーグ化したエイプリルの寿命が分からないという設定も、通常の作品ならメインキャラに訪れた悲劇ですが、なんせシャークネードシリーズですから、真面目に考えるだけ損な感じがします。

ヒューマンドラマが観たかったら、他の作品を視聴するのです。

 

異世界にでも飛ぶかと思いきや、意外と大人しめのストーリー

前作に宇宙まで行ったので、今回はオープニングでパロディをかましたスターウォーズ的な展開になったり、異世界にでも飛ぶかと思いきや、地上に戻って属性つき(?)のシャークネードと対決します。

グランドキャニオン爆破など、大がかりなこともしますが、思ったより大人しいのです。

 

はじけた展開はありませんが、謎理論は健在で核の能力をまとったヌークリアネードに、一企業とフィン一家の力で対抗しようとします。

政府の存在って一体・・・。

前回宇宙までサメが進出したのは制作陣的にもやりすぎだったのでしょうか。

 

サメ要素おろそかになってない?

今回のシャークネードは、海ではなくラスベガスのテーマパークで巻き上げているので、サメの量が一番少ないです。

そのため、いろんな属性(?)をつけてごまかしている印象を受けます。

 

シャークネードに味付けを施すのはいいのですが、ファイアネード(火炎)やラヴァネード(溶岩)ヌークリアネード(核)は属性そのものの威力が高く、サメ要素はオマケになっています。

 

せっかくのニューフェイス、ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)も、そのとがった頭の形状を利用した、人に突き刺さるだけの存在になっていますし、どうも派手に行こうとし過ぎて、基本であるサメがないがしろになっています。

話が通じそうもない捕食者として君臨するサメの怖さは、どこへいってしまったのでしょうか?

 

マトリョーシカ状態でフィン一家がどんどんのみこまれる際には、ほ乳類であるクジラが出てくる始末。

マトリョーシカ状態をやる上で、サイズ的にクジラを採用するしかなかったと思われますが、本作はシャークネードシリーズです。

安易にクジラを使うと、「看板に偽りあり」状態になってしまいます。

しっかりとサメの怖さ、どう猛さを描いて欲しかったです。

 

『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』はこんな方にオススメ

『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』は下記のような方にオススメできる映画です!

こんな方にオススメ

  • シャークネードシリーズが好きな方
  • いろんな映画を視聴している方
  • 小学生の発想が好きな方
  • リアリティを重視しない方
  • チェーンソーが好きな方



 

『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』を視聴できるVOD

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『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』のまとめ

映画『シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ』について、ご紹介しました。

スターウォーズ風な展開になると思わせておいて、地上で新種のシャークネードと壮絶なバトルを繰り広げるのが本作です。

フィン・シェパード一家が理屈ぬきの大暴れをします。

メインであるはずのサメ要素が薄くなり、サメのパニック映画から、パロディもりだくさんのコメディ映画としての側面が一層強くなりました。

もはや、サメの猛威におびえながら視聴する作品ではありませんね。

娯楽作品としての魅力は健在なのですが・・・。

総合評価

3.0点 / 5.0点

最後までお読み頂きありがとうございました。




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