今回は『ミッション:インポッシブル2』のレビューを行います。
香港アクション映画界の巨匠ジョン・ウーが監督ということで、前回とはテイストがガラリと変わっています。
また本作はその年の興行収入ランキング1位を獲得した映画ということで話題となりましたね。
前作から引き続きスパイ要素を盛り込みつつスケールアップしたアクションに期待大です。
それでは早速レビュー開始です。
あらすじ・作品情報
トム・クルーズ主演による、人気シリーズ第2作。
トム演じる主人公のイーサン・ハントが2丁拳銃を手に空を舞うなど、前作とは一味違ったジョン・ウー監督による独自のアクション・シーンが満載!
休暇中のイーサンのもとに、緊急指令が下った。
それはテロ集団に奪われた致死細菌“キメラ”の奪回。
早速新チームが編成されるが、そこには見知らぬ女盗賊・ナイアの名があった。
不審に思いながら、イーサンは彼女に接近を図る。
引用元:Yahoo!映画
大人気スパイアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズの第2弾です。
前作でメガホンを取ったブライアン・デ・パルマ監督からジョン・ウー監督に変わっている分、その内容の違いにも注目です。
『ミッション:インポッシブル2』の予告編
『ミッション:インポッシブル2』の良かったところ
トム・クルーズの生身のアクション
今回のミッション・インポッシブルは、前回までとは全く違う趣で、アクション盛りだくさんです。
香港アクション映画の巨匠であるジョン・ウーが監督というだけあり、のっけからド派手なアクションシーンが詰め込まれています。
また、これらの危険なアクションは全てトム・クルーズ本人が代役なしで担当しており、その生身のアクションは一見の価値ありと言えます。
まず、冒頭からトム・クルーズのクライミングのシーン。
もうぶっちゃけ言ってしまうと、このシーンはストーリーにおいて何の意味もなしてはいないのですが・・・。笑
それでもしっかりと尺を使って、観ている私達に「今回のアクションは気合入ってるよー」とアピールしてくれます。
大自然の中トムが体一つで崖を制覇していく様にいきなり度肝を抜かれます。
カースタントやバイクアクションも気合い入ってます。
序盤からヒロインであるナイアを追いかけるために、崖沿いの道を車で追いかけっこします。
また、終盤のトムのバイクシーンは本当に危険そのもの。
危うくバイクから落ちそうになったり、危険なハンドルさばきを見せたりと、パフォーマンス要素が多いに増しています。
格闘アクションにもこだわりがあり、これじゃまるでカンフー映画だ!と言ってしまいたくなるようなアクロバティックな回転蹴りを多用しています。


今回のミッションはウイルスの奪還
今回イーサンが与えられたミッションは、新種のウイルスである“キメラ”とその解毒剤“ベレロフォン”の奪還です。
このウイルスが悪党の手に渡ってしまえば、たちまち世界中の人たちが為すすべなく死に至ることになります。


新たなヒロインの登場
本作でヒロインを務めるのはタンディ・ニュートン演じるナイア。
彼女は登場からセクシードレスと妖しげな魅力満載で、いきなりイーサンの心をゲットしてしまいます。
物語はイーサンも敵も彼女の心を奪うために戦っているようなものなので、ナイアはこの映画で最も重要なキーパーソンとなっています。
冒頭では自信に満ちあふれていたナイアが、自分にキメラを打ち込んで死の覚悟を決めてからは、段々と繊細な表情になっていく姿が見どころでしょう。
今回も登場してくれたルーサー
前回の潜入捜査で、チョイ役としてイーサンの補佐をしてくれたルーサーが今回も登場します。
今回は正式にIMFに雇われている身分なせいか、かなりの貢献度を見せてくれました。
潜入シーンだけでなく、ナイアを救うためにヘリコプターに乗ってあっちやこっちへ移動してくれます。
イーサンをヘルプする良き右腕として安心して観ていられます。


バイオサイト潜入シーン
今回のミッションの中で一番見どころであったシーンといえば、バイオサイト製薬会社への潜入シーンでしょう。
一体なぜ、製薬会社がこれほど厳重な警備をしているのかは謎ですが、凶悪なウイルスである「キメラ」を破壊するため、イーサンは上空から果敢に潜入します。
このシーンはどう寛容に見たとしてもぶっ飛んでいて、あれほどの上空からロープのみで飛び降りたら骨が折れるだけじゃ済まないと思うのですが、そこはさすがイーサン。
何事も無かったかのように無事潜入し、キメラ破壊とナイアを救うため激しい銃撃戦を繰り広げます。笑


万能すぎる変装テクニック
このシリーズを観て毎度思うことなのですが、変装テクニックが万能すぎです。
顔にマスクのような特殊メイクを施すだけで、親密な関係の人ですら簡単に騙せてしまうのですから、便利極まりないです。
もうピンチになったらこれ使っとけば間違い無いといった感じで、敵に撃たれたとしても「実はニセモノでしたー」と忍者もビックリな“変わり身の術”のように多用されます。


『ミッション:インポッシブル2』の惜しいところ
いまいち共感できないストーリー
今回のミッション・インポッシブルはかなりアクションに特化した映画であったためか、ストーリー展開に共感できない部分が多く見られました。
まず、トム演じるイーサンが序盤からただのナンパ男に成り下がってしまっていて、“腕はあるけどチャラい”という、まさしくルパン3世のようなキャラクターになっていました。
しかし、今回最も共感できなかった理由としては、ヒロインの扱いに原因があったように思います。
イーサンがヒロインに夢中になる経緯があまりに軽薄で、彼女のために戦うという理由がイマイチ共感できません。
また、敵のボスもヒロインの元恋人ということでイーサンに嫉妬したりしますが、ウイルス兵器の運命を握るのは、この取ってつけたような三角関係というのがどうにも盛り上がれない理由でした。
無理やりアクションを詰め込みすぎ?
本作はストーリーやスパイ映画特有の潜入捜査よりアクションシーンがメインにされていたせいか、ストーリー展開を阻害するほどアクションが詰め込まれています。
途中の見どころとして長めにアクションを見せてくれるのはいいのですが、一つ一つのアクションシーンが長すぎて、映画のテンポが悪くなり、逆に見どころが分かり辛くなっていました。
おそらく、ジョン・ウー監督特有のスローモーションの多用がそう感じてしまったのかもしれません。
『ミッション:インポッシブル2』はこんな人にオススメ
『ミッション:インポッシブル2』は下記のような人にオススメできる映画です!
こんな人にオススメ
- スパイアクションが好きな人
- 分かりやすいアクションが好きな人
- ジョン・ウー作品が好きな人
- トム・クルーズの生身のアクションを見たい人
- ウイルスから人類を救う戦いが好きな人
- 潜入捜査が好きな人
- ヒロインにウットリしたい人
- 特殊メイクに興味がある人
今回のミッション・インポッシブルは、スパイテイストがあるアクション映画です。
ロン毛で筋肉隆々なイーサンが世界を救うため、恋人を救うために奮闘する大作です。
深く考えず、単純に痛快な映画を楽しみたい方にオススメです。
『ミッション:インポッシブル2』の口コミ
#####ミッションインポッシブル2
凄くスカッとする作品ですね。
ミッションインポッシブル、追いつ追われつになるんですが、シツコイと疲れてしまうんですが…丁度いい塩梅です! J-me Cinema Circleでコメント: https://t.co/XFsw2BkwFs— G-SMILE (@GSMILE_ONE) October 23, 2016

トム・クルーズ、
むっちゃカッコいいやんけ!
ルーサーも好き。#ミッションインポッシブル2— Taniguchi (@Daily_Tannie) January 1, 2018

意外な事に、一作目でイーサンは1発たりとも銃を撃っていない。でも今回は、ヒャッハー状態 #tvasahi #ミッションインポッシブル2 mi2 pic.twitter.com/E8q9JWUFkC
— U1 (@NC301012461) February 16, 2014

『ミッション:インポッシブル2』を視聴できるVOD
『ミッション:インポッシブル2』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。
オススメVOD
- Amazonプライム・ビデオ
- U-NEXT
Amazonプライム・ビデオ
Amazonプライム・ビデオは月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
また、30日のお試し無料期間が付いているので、まずは無料体験から始めてみましょう!
U-NEXT
U-NEXTの月額料金は少し高いですが、毎月1,200ポイントが付与され、さらに最新作品を他のVODよりいち早く視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
こちらも、31日のお試し無料期間が付いているので、ぜひ体験してみてください。
『ミッション:インポッシブル』シリーズのご紹介
映画『ミッション:インポッシブル』はシリーズ化されており、全6作からなっています。
- ミッション:インポッシブル
- ミッション:インポッシブル2
- ミッション:インポッシブル3
- ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
- ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
- ミッション:インポッシブル/フォール・アウト
他の作品もレビューしていますので、是非ご覧になってみてくださいね。
第1作目
-
-
正統派スパイ映画!映画『ミッション:インポッシブル』のネタバレと評価!
今回はスパイアクション超大作『ミッション:インポッシブル』のレビューを行います。 世界中で一大センセーショナルを巻き起こしたトム・クルーズ主演のミッション:インポッシブルシリーズ。 今回は記念すべき第 ...
続きを見る
第3作目
-
-
迫力の潜入シーン!『ミッション:インポッシブル3』のネタバレと評価!
今回は大人気シリーズの第三弾『ミッション:インポッシブル3』のレビューを行います。 監督に『アルマゲドン』の脚本を手がけたJ・J・エイブラムスを迎えての意欲作です。 本作でのイーサンはIMFでの仕事を ...
続きを見る
第4作目
-
-
ブルジュ・ハリファへ潜入!『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のネタバレと評価!
今回は『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』のレビューを行います。 M:Iシリーズの第4作目となる本作でも、再びトム・クルーズ演じるイーサン・ハントがミッション不可能と呼ばれるプロジェク ...
続きを見る
第5作目
-
-
IMFが解体?映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のネタバレと評価!
今回は“M:I”シリーズ第5弾、『ローグ・ネイション』のレビューを行います。 本作では、長年イーサンが所属していたIMFがついに解体されてしまうということで、引き続きシリアス路線で話が進んで行きます。 ...
続きを見る
『ミッション:インポッシブル2』のまとめ
映画『ミッション:インポッシブル2』についてご紹介しました。
本作はタイトルこそ同じものの、内容やテイストは前回と全く異なります。
最初から、まるで別物の映画として考えた方が楽しめるでしょう。
個人的には前作からの流れで観ていたので、スパイ要素や工作員のダークなイメージが全く無くなってしまい残念に思っていました。
しかし、これはこれで割り切って観てしまうと楽しめます。
アクションに特化した作品ということで、私達を楽しませるための“魅せる”工夫がそこかしこに詰まっています。
良くも悪くもアメリカのドンパチ映画という感じで、火薬と美女と筋肉を純粋に楽しみたいという方にオススメです。
総合評価
最後までお読み頂きありがとうございました。