今回は映画『ブレイド3』のレビューを行います。
3作続いてきたブレイドシリーズも今回でついに終了となります。
長らくヴァンパイアと戦ってきたブレイドですが、本作でようやくヴァンパイアの元締めとの決戦となります。
生き残るのは人間かヴァンパイアか・・・。
最終決戦の火蓋がついに落とされます。
では早速レビュー開始です。
あらすじ・作品情報
ヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、ヴァンパイアを追いつめるが、群集に目撃され、その一部始終を録画されていた。
FBIから連続殺人鬼として追われる身になったブレイドは、逮捕されるのだが……。
引用元:Yahoo!映画
『ブレイド3』の予告編
『ブレイド3』の良かったところ
ブレイドvs人間vsヴァンパイアの構図
本作ではこれまでと違い、ブレイドはヴァンパイアだけでなく人間達(FBI)との戦いがあります。
といってもFBIを倒そうというわけではなく、彼らから逃げる戦いです。
今までありそうでなかった展開で、実はブレイドシリーズでは、これまで一般の人間があまり出たことなかったんですよね。
巧妙な罠でブレイドを悪者に仕立て上げたヴァンパイアとブレイドを追いかけるFBI(人間)、そしてブレイドの三つ巴の構図が斬新でした。
今更ですが、この世界では、人間にとってヴァンパイアは都市伝説のようなもので、存在しないものという認識をされているようですね。
ヴァンパイアの大ボスドレイクの登場
本シリーズのラスボスとなる存在は、ヴァンパイア族の始祖となるドレイクです。
ヴァンパイア達がブレイドに為すすべがないということで、呼び出された大ボスドレイクの強さが見どころです。
ヴァンパイアのボスということだけあって、怪獣のような形態に変身したりするだけでなく、人間の形になったり驚異的なスピードで動き回るなど、これまでのヴァンパイアにないスペックを持ち合わせています。
ヴァンパイア軍の最後の頼みの綱として召喚されたドレイクと、これまで無敵だったブレイドとの決戦から目が離せません。
人間達との共闘
これまでのシリーズになかった人間達との共闘という醍醐味があります。
ウィスラーの娘であるアビゲイルを筆頭にした“ナイト・ストーカーズ”は、人間でありながらヴァンパイア撲滅を目標にしているチームです。
彼らはヴァンパイアの弱点を知っており、様々な兵器を開発してブレイドに協力します。
これまではブレイドがたった1人でヴァンパイアと戦ってきましたが、本作では彼らと共闘しヴァンパイアを撲滅することに成功します。
人間とはいえなかなかタフで、ブレイドの足手まといに全くならない彼らの活躍は実に見事でした。
時にブレイドより活躍してるのではないかと思えるほど、アビゲイルとハンニバルはヴァンパイアをことごとく蹴散らしていきます。
ヴァンパイアを倒すための独自武器やブレイド専用の血清吸引機、そしてヴァンパイアを根絶させるためのウイルス兵器など、やはり最強の存在はブレイドではなく人間なのではないかと思わせる人間ならではの発明品が見どころです。
ところどころお茶目なシーンあり
本シリーズは基本的にシリアスな雰囲気で物語が進みますが、時折クスッとしてしまうようなお茶目なシーンがあります。
まずはブレイド。
ドレイクに人間の赤ちゃんを人質に取られ救出に成功します。
その時赤ちゃんをあやすように「ヨシヨシ」と面倒を見るブレイドがなかなか可愛らしいです。
ブレイドには人間的な部分が見えるシーンがほとんどないので、このシーンはかなりギャップを感じられて楽しいです。
そして、ブレイドに相対するドレイクにもおかしなシーンがあります。
彼は中盤なぜか単独で街に繰り出し、物見見物するシーンがあります。
この時彼が立ち寄った店はまさかのヴァンパイアショップ。
ヴァンパイアの元締であるドレイクに対して、そうとは知らない店員はドラキュラのランチボックスやキーホルダー、そしてまさかのエログッズまでオススメしてしまいます。
『ブレイド3』の惜しいところ
どうみても強そうではないドレイク
本作でラスボスとなるヴァンパイアの大元ドレイクですが、誰がどう見ても大したことないです。笑
まず、変身前のビジュアルが普通すぎです。
太古の存在であった割に普通に英語も喋ってますし、威厳もオーラもほとんど感じません。
そもそも、敵の集団が前2作に比べてすごく小規模なんですよね。
これはブレイドや人間達に狩られていった結果なのでしょうか、最終決戦と呼ぶにはヴァンパイア軍の戦力があまりに乏しいです。
人間達がヴァンパイア対策をした兵器をどんどん開発しているのに対して、彼らの戦い方は依然としてフィジカルを活かした噛みつきだけなので、どう考えてもブレイドどころか人間にすら敵わないです。
そんな中、ドレイクには変身能力があったり、高速移動や強大なジャンプ力といったアビリティが存在しますが、ブレイドは全く動じていません。
それもそのはず、変身能力こそないものの、ブレイドの素の身体能力もドレイクに匹敵するほど高いので、ちょっとやそっとじゃブレイドが劣勢に見えないのです。
ウィスラーがあっけなく死んでしまった
かなり早い段階でウィスラーは命を落としてしまいます。
それも宿敵であるヴァンパイアとの戦いではなく、FBIからの襲撃の中でです。
この展開はかなり悲しいですね。
これまでシリーズを通してブレイドの父のような雰囲気でずっと彼をサポートしてきただけに、いきなりこんな死に方をしてしまうなんて・・・。
それも戦っている相手がヴァンパイアでなかったときたら、死んでも死にきれないというものです。
きっとストーリー上では彼が死んでしまうことで、娘であるアビゲイルやナイト・ストーカーズにバトンタッチするという意味合いがあったと思います。
しかし、いくらなんでもシリーズを通してかなりの功労者であったウィスラーが、こんなにあっさりとむげに殺されてしまったのは残念でなりませんでした。
良心的なヴァンパイアを見たかった
これまでのブレイドシリーズでは、良識のあるヴァンパイアも少なからず存在していました。
全員が全員悪者というわけではなく、節度を持って行動しているヴァンパイアもいましたし、前作ではブレイドも少しヴァンパイア側に歩み寄っていたような描写があったので、その複雑な関係性の続きを見てみたかったです。
ブレイドやナイト・ストーカーズが容赦なくヴァンパイアを撲滅している姿を見て、その点が少し気になってしまいました。
『ブレイド3』はこんな人にオススメ
『ブレイド3』は下記のような人にオススメできる映画です!
こんな人にオススメ
- ブレイドシリーズが好きな人
- ブレイドの無双アクションが見たい人
- ドラキュラ映画が好きな人
- 強い人間達を見たい人
- 最強のヴァンパイアを見たい人
- 赤ちゃんが好きな人
- ドラキュラショップに興味がある人
本作はブレイドとヴァンパイアの最終決戦です。
お互い総力を使った戦いが魅力です。
これまではただの捕食対象であった人間も、今回は負けじと戦っています。
これまでのブレイドにない様々な展開となっています。
『ブレイド3』を視聴できるVOD
『ブレイド3』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。
オススメVOD
- Amazonプライム・ビデオ
- U-NEXT
Amazonプライム・ビデオ
Amazonプライム・ビデオは月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
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『ブレイド』シリーズのご紹介
映画『ブレイド』はシリーズ化されており、全3作からなっています。
- ブレイド
- ブレイド2
- ブレイド3
他の作品もレビューしていますので、是非ご覧になってみてくださいね。
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『ブレイド3』のまとめ
ついに、ブレイドシリーズも本作でラストとなってしまいました。
ヴァンパイアを根絶させたブレイドは、ラストでどこに行ってしまったのでしょうか?
これまで孤軍奮闘していたブレイドが、人間達と共闘してヴァンパイアと戦うというコンセプトが良かったですね。
ヴァンパイアと人間達との最終決戦というにはピッタリのストーリーラインでした。
相変わらずのブレイドの無敵ぶりも見ていて気持ち良かったです。
総合評価
最後までお読み頂きありがとうございました。