今回は映画『ブレイド2』のレビューを行います。
本作は前作に比べてアクションや映像のレベルが格段にパワーアップ!
それもそのはず、本作は香港アクション映画界の新鋭であるドニー・イェンをアクション監督に迎えた意欲作となっています。
本作ではこれまで敵であったヴァンパイアに加えて、ヴァンパイア自体を脅かす新たな敵“リーパーズ”が登場します。
三つ巴の戦いに決着をつけるのは誰か!?
早速レビューしてみましょう!
あらすじ・作品情報
あれから一年後。
いまもブレイドは呪われた運命に復讐すべく武器発明の天才、スカッドを相棒にヴァンパイア・ハントを続けていた。
そんなある日、ブレイドのもとに宿敵ヴァンパイア、ダマスキノスの娘がやってきて休戦を持ちかけてきた。
かつてない最強の敵が出現したのだ。その敵とはスーパー・ヴァンパイア“死神族(リーパーズ)”。
リーパー菌に冒された彼らは、超人的な運動能力とパワーを備え、ひたすらに血を吸い尽くし、旧世代ヴァンパイアをも餌食にしてしまうのだ。
そんな強大な敵を前にブレイドはダマスキノスらとチームを結成、リーパーズ撃退に乗り出すのだった……。
引用元:Yahoo!映画
人気シリーズ映画『ブレイド』の第2弾です!
前作から4年後に公開された映画となっています。
『ブレイド』の予告編
『ブレイド2』の良かったところ
新種のヴァンパイア登場!
本作のストーリー上で一番の見どころといえば、新種のヴァンパイア“リーパーズ(死神族)”です。
リーパーズは“ヴァンパイアを襲うヴァンパイア”として恐れられており、ヴァンパイア達は宿敵であるブレイドに助けを求めてきます。
これにより、かつて敵同士であったもの達が協力して戦い合うという熱い展開が生まれました。
リーパーズに対抗するため結成されたヴァンパイアの精鋭集団“ブラッドパック”も個性豊かなメンバーが揃い、ブレイドと相容れない部分もありながら、共闘せざるを得ないというシチュエーションも楽しめました。
このリーパーズがとにかく気持ち悪いんですよね・・・。笑
同じヴァンパイアでも彼らとは全く異なるビジュアルと品性で、理性のなさが実にモンスターらしいです。
銀の弾もニンニクも効かない最強のゾンビとして、ブレイド達に襲いかかります。
ダークレッドな世界観
本作は前作と比べて、より見やすさが増していると感じました。
前作は全体的にダークな雰囲気があって薄暗さが目立ったのですが、本作はそのダークさに赤色のイメージが追加されました。
ほとんど全ての背景や照明に赤色が加味されているため、血の色を匂わすヴァンパイア映画として、よりイメージしやすくなりました。
これによりスタイリッシュさが増して、どのシーンもかなりカッコよく見えます。
マーシャルアーツアクション
本作のアクションはかなり肉体派です。
敵を殴ったり蹴ったり、挙げ句の果てにはプロレス技のブレーンバスターまで放ちます。
相変わらずブレイドと言うわりには刀を使っていませんが、それでもあの手この手で楽しませてくれます。
ブレイド役のウェズリー・スナイプスが本物の格闘家であるだけに腰が入ったキックが実に迫力ありますね。
ヴァンパイアとの歩み寄りが見られるストーリー
ヴァンパイアと言えばブレイドにとっては憎むべき敵ですが、そのブレイドにも彼らに対する歩み寄りが見られます。
そのきっかけを作ったのが、ヴァンパイア大君主の娘であるニッサ。
彼女も当初はブレイドを忌み嫌っていましたが、共闘するうちに互いに惹かれあっていきます。
ヴァンパイア側からすれば、ブレイドにあそこまで恨まれる理由が分からないのも当然ですよね。
身に覚えのない理由で自分達の種族が根絶やしにされてしまったら、たまったものではありませんから。
生きていたウィスラー
前作で死んでしまったと思われた粋なジイさん“ウィスラー”がなんと生きていました。
彼はヴァンパイアに囚われて意識不明の状態でしたが、ブレイドによって助け出されます。
復活したウィスラーはブランクを感じさせないほどバリバリと戦いに参加します。
しっかし、殴られすぎですよね。笑
おじいちゃんのことをもっと労ってよと言いたくなります。笑
本作で間違いなく1番ボコられたキャラクターはこのウィスラーでしょう。
凝った特殊メイク
本作でヴァンパイア軍のボスを務める大君主ダマスキノスの特殊メイクが実に見事です。
セットのそれっぽさもあって、本当にヴァンパイアの首領のようなビジュアルです。
前作はヴァンパイアと言えども見た目が人間とほぼ同じタイプが多かったのに対し、本作は明らかにそれとわかる秀逸な特殊メイクだったと思います。
結構細かい血管まで再現しているんですよね。
大画面で見てもアラの無い素晴らしい仕事っぷりです。
特殊メイクに関して特筆すべきは、やはりリーパーズ!
何度も言いますが、彼らは本当に気持ち悪いですねぇ・・・。笑
なんというか、生理的に不快なものを研究して作ったのでしょう。
ネバネバとした粘液も、顎が割れてグァーっと攻めてくる感じも、解剖されている時の臓器の様子も、妙にリアリティがあって見ていて気持ち悪くなります。
グロさはあるので、ちょっと閲覧注意レベルかもしれません。
とにかく生理的に気持ち悪いと思ってしまうような特殊メイクは本当に見事だと思います。
ドニー・イェンのマッハ剣技
本作でアクション監督を務めたドニー・イェンですが、自身もチョイ役で出演しています。
リーパーズに対抗するため組織されたブラッドパックのメンバーの1人で、剣を使うスノーマンとして登場します。
彼はセリフ一つない端役ですが、バッチリとアクションでその存在をアピールしています。
クラブでリーパーズが現れた際に、他のメンバーが銃器を使うのに対してスノーマンがとった手段は・・・。
空中三段蹴り!!
吸血鬼にいきなり三段蹴りをかますというアイデアに脱帽です。笑
その後も目にも止まらぬマッハな剣技でリーパーズを圧倒します。
彼は自身の存在感をこれ以上アピールしないためか、その後すぐに死んでしまいましたが、わずかなシーンでも確かな印象を残してくれました。
『ブレイド2』の惜しいところ
妙に安っぽいCG
本作は前作と比べてアクションの質も高いですし、特殊メイクに至っては芸術的とまで言えますが、なぜかCGだけ異常にレベルが低いです。
特にそれを感じたのがアクションシーンです。
これは実験的な意味合いがあったのでしょうか?
実写もののアクションで、明らかにそれとわかるような不自然な動きがCGによって行われています。
真剣な戦いの中で、急にグニャグニャとしたCGによるアクションが入るたびに、「???」と唖然としてしまいました。
スカッドが裏切ったのが悲しい
これは私個人の感情論ですが、ウィスラーがいない間にブレイドの相棒として活躍していたスカッドが、結局敵側だったというのは悲しいですね。
彼はビビリでニヒルな所はありますが、結構やる時はやってくれる存在だっただけに、彼が裏切った時は結構ショックでした。
序盤の方で、彼がタバコを吸いながらドーナツを口いっぱい食べているシーンがあって、「ドーナツとタバコの組み合わせは美味しいのか?」と不意に考えてしまいました。笑
『ブレイド2』はこんな人にオススメ
『ブレイド2』は下記のような人にオススメできる映画です!
こんな人にオススメ
- ヴァンパイア映画が好きな人
- ゾンビ映画も好きな人
- ブレイドの無双劇が見たい人
- 美しいヴァンパイアを見たい人
- キモすぎるゾンビモンスターに怯えたい人
- プロレスが好きな人
- 香港アクション映画が好きな人
- 美しい色合いの世界観を求める人
アクション映画としてもゾンビ映画としても楽しめる傑作だと思います。
ストーリーラインも非常に分かりやすく、誰でもとっつきやすいのではないでしょうか。
一点気をつけたいところといえば、結構グロいシーンもありますので、子供が楽しめる映画ではないかもしれません。
『ブレイド2』を視聴できるVOD
『ブレイド2』が見放題対象となっているオススメVOD(ビデオ・オン・デマンド)は、下記の通りです。
オススメVOD
- Amazonプライム・ビデオ
- U-NEXT
Amazonプライム・ビデオ
Amazonプライム・ビデオは月額400円と非常に安価で、多くの映画やドラマ、アニメなどを視聴することができます。
※2019年2月時点の情報です。
また、30日のお試し無料期間が付いているので、まずは無料体験から始めてみましょう!
U-NEXT
U-NEXTの月額料金は少し高いですが、毎月1,200ポイントが付与され、さらに最新作品を他のVODよりいち早く視聴することができます。
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こちらも、31日のお試し無料期間が付いているので、ぜひ体験してみてください。
『ブレイド』シリーズのご紹介
映画『ブレイド』はシリーズ化されており、全3作からなっています。
- ブレイド
- ブレイド2
- ブレイド3
他の作品もレビューしていますので、是非ご覧になってみてくださいね。
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『ブレイド2』のまとめ
映画『ブレイド2』についてご紹介しました。
ダークレッドな世界観とマーシャルアーツアクションが融合した稀有な傑作でした。
前作に比べて敵の強さや厄介さが格段に増したので、観ていてハラハラさせられる展開もありました。
全体的にシックな色使いが魅力的で、どことなくゴージャスな雰囲気があります。
総合評価
最後までお読み頂きありがとうございました。